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平凡の中に、狂気が隠されていたり、笑気が隠されていたりする。

我が家の女房が、まさにそれである。

ある時、小生が、庭に水をくれていた。ホースで、夏の乾いた土にくれていたのである。
これは普通の行為である。
水に土を入れていたら、これはおかしい。

だがこの行為が、女房のかんに障ったらしい。

女房がひと言。
「そんなに水くれてたら、どんだけ水道代がかかると思ってるの。
 水が足りなくて困っている人がうんといるんだから。」

女房は、世間に対する見識が広い。
なにしろ、水道代がかかるという超個人的な家計から、
ひとっ飛びに、自然環境保護まで、すっ飛んでいく。

この、思考の経路には、とうていの者はついて行けない。
しかし、何と拙者は、この訓練に対応し、順応し、
この思考回路について行けるようになったことか。
何と涙ぐましい。