京都の五山送り火の前日は、宝塚から大津に入りました。


大津の定宿「講 大津百町」、今回はレセプションのある近江屋に初めて泊まりました。

大津駅から🌞炎天下を歩いて来たので、ウエルカムスイーツの赤紫蘇かき氷が嬉しい。


近江屋2階の部屋は天井が高く開放感があり、

浴室の大きなバスタブでまったり。


五山送り火の日の朝は大津で迎えました。


午前5時、夜明け前の東海道、琵琶湖に向けて早朝ウォーキングをスタート。

日の出前の琵琶湖、東の空が赤く染まり、

やがて湖東の低い雲から太陽が上ります。


琵琶湖岸のホテルが朝日に輝き出すと、

早朝ウォーキングを終えて近江屋に戻ります。

午前6時、人通りのない大津の街、これから気温が上がるので昼前まで宿で過ごします。



大津で通う店は「佳山」か「自然坊たなか」


祇園祭の時は「自然坊たなか」だったので、

今回は「佳山」の昼食を予約しました。


「佳山」の手前の京津線路沿にある長安寺、

前から気になってたので立ち寄りました。


長安寺の創建時は関寺と称し、逢坂の関近くにあった大寺院でした。

慶長の兵火に罹災後に時宗長安寺と改め、現在は小堂を残すのみとなってます。


本堂横の石仏群は「埋もれ百体地蔵」

比叡山焼打ちの戦乱などにより比叡山麓坂本に埋もれていた地蔵様です。



「佳山」は関蟬丸神社下社の踏切横、

京津線の電車が通る度にゴーっと響きます。

いつものカウンター席、ご主人の包丁捌きを楽しみながら美味しい料理をいただきます。


先付け 帆立貝柱 土佐酢、無花果 胡麻酢和え

炙った貝柱には夏野菜が添えられ、無花果のまったりした甘味を胡麻酢が引き締めます。


造り 鯛 昆布〆

鯛の旨味を味わうには昆布〆が一番


椀 鱧葛打ち 冬瓜

ご主人は京都の老舗料亭で修行した方、大津でも美味しい京料理が味わえます。


焼き物 鱸塩焼き

鱸の塩焼きの最後に胡麻油を刷毛で塗ってサッと炙っりパリッとした食感の香ばしい一品


煮物 なすとにしんの炊いたん オクラ

脂の多い身欠きニシンと、脂をよく染み込む茄子の組み合わせは、京の"であいもん"の一つ


ご飯 出汁巻玉子 ジャコ唐辛子 香の物

目の前で焼かれ簀巻きされた熱々の出汁巻玉子が佳山の定番です。

美味しいご飯は小鉢と香の物でもう一膳


デザート メロンシャーベット メロン

氷菓が身体を冷やして炎天下の道を帰ります。



大津で泊まった夜は新規開拓しました。


講大津百町のスタッフに教えて貰った料理の美味しい居酒屋「四時」、ご主人は滋賀の老舗料亭で修行された方、ジビエも得意とのこと。


浜大津駅を出た石山線が目の前を走ります。

本日のおすすめの魚に迷って、全部をちょこっと味わえる刺身盛り合わせにしました。


お通し 居酒屋というより割烹料理店

メニューのお魚が勢ぞろいの刺身盛り合わせ

天ぷら盛り合わせは、鶏と鱧と季節野菜


店を出ると夜の帷も降りて、少しは凌ぎやすくなってました。

ほろ酔い気分で宿に戻り、今夜お部屋で読む本を選びます。


今年の本屋大賞は「成瀬は天下を取りに行く」

桜木町駅の本屋で見たポスターの女の子を、

大津の宿近江屋の本棚でも見かけました。


この本の舞台はご当地大津、

大津の夜はこの本を友にしました。

表紙は大津西武の閉店カウントダウンに毎日ライオンズのユニホーム姿で立つ少女成瀬あかり


同級生を無理矢理誘いM-1の予選に臨む中2女子2人組の芸名は膳所から来た「ゼゼカラ」


地元愛に溢れる非日常的な日常、どんどん話に引き込まれ、いつの間にか寝落ちしてました。



大津の土産は菱屋町商店街の漬物店「八百与」

創業は嘉永3年(1850年)の老舗です。

水茄子(食べ頃1/2と糠漬1本)

瓜、オクラ、長等漬、琵琶湖名産えび豆