最初に訪ねたのは弘前市と隣りの黒石市


青森県に本州最北の重伝建(重要伝統的建造物保存地区)、弘前市仲町と黒石市中町があります。



◼️ 弘前城

全国12ヶ所ある現存天守で、唯一東北地方にあるのが桜の名所弘前城

弘前城は慶長16年(1611年)に2代藩主津軽信枚によって築城され、天守は文化7年(1810年)に再建されました。


現在、本丸石垣の積直し工事のため天守は内側へ約70m曳屋され、元の姿に戻るのは来年度、

美しい姿に戻ったら桜の頃に訪ねたい。


中濠と丑寅矢倉、北門

北門はかつては大手門でした。


北門を出て亀甲橋を渡るとその先に、仲町の重伝建地区があります、

濠のあちこちにコウホネ(河骨)が名前に似つかぬ可憐な黄色い花を咲かせてました。



◼️ 弘前市仲町(武家町)

弘前の城下町は慶長年間に形成されました。


かつての大手門の前面にある仲町には100石取りクラスの中級藩士の武家屋敷が並びます。

武家屋敷は通りに面して生垣を植え、冠木門や薬医門を設け、その奥に主屋を配してます。


現在、仲町重伝建地区では4棟の武家屋敷が内部公開されてました。


旧岩田家住宅は当初からこの敷地にある屋敷、

寛永時代に建てられたと推定され、当時の武士の屋敷の構えを伝える貴重な文化財です。


旧笹森家住宅は、この地区で最も古い形式を持つ武家屋敷、宝暦以前の建築と考えられます。

※座敷に飾られた甲冑は上級藩士クラス?

旧梅田家住宅では、茅葺き屋根を支える重厚な木組がみられます。


旧伊藤家住宅は藩医の住宅であり、

床の間や欄間などに他の武家屋敷より格式高い形式が見られます。


亀甲橋の正面にある重要文化財石場家住宅は、

現役の商店兼住居です。

当初の建物は18世紀前半、現在地に移築されたのは19世紀始め頃と考えれます。



弘前市仲町を訪ねた翌日は、弘前から弘南鉄道で約35分の黒石市中町を訪ねました。


黒石駅に向かう電車に『じいさん、ばあさん若返る』のヘッドマークとラッピング⁉️

りんご農家のおしどり老夫婦が不思議な🍎で若返る弘前市が舞台のコミック、

アニメはAMEBAでも見られます。


黒石駅から歩いて10分ほどで重伝建地区中町のこみせ通りに着きます。


◼️ 黒石市中町(商家町)

明暦2年(1656年)に津軽信英が黒石津軽家を創立して以来、浜街道沿いの商家町として栄えました。

主屋の前面に庇を張り出し、日常の往来に供される「こみせ」と呼ばれる通路は、信英が町割した時に作られたと言われてます。


黒石訪問は早朝だったので、どこも開いておらず建物内部の見学はできません。

高橋家住宅は国の重要文化財です。

黒石市消防団の現役の建物です。


「こみせ」が続く街並みを散策し、1時間程の滞在で弘前に戻りました。

田んぼアートって弘南鉄道沿線にありました。


今回の旅で本州最北の重伝建地区2ヶ所を巡り、合計44ヶ所となりました。

今年中に50ヶ所達成を目指します。