久しぶりにレトロな洋館を巡る東京街歩き❗️


銀座一丁目の歴史的建物を訪ねました。


◾️ 奥野ビル

昭和7年(1932年)竣工の奥野ビルは、かつては「銀座アパートメント」と呼ばれ、銀座屈指の高級アパートでした。

設計を手がけたのは、同潤会アパートの建築部長も務めた川元良一氏、

大地震にも耐えられる頑丈で武骨な造りでありながら、機能美に拘ったデザインがされてます。


銀座最古の手動式のエレベータ、黄色蛇腹のドアや停止階を示すインジケータは当時のまま。

古いフランス映画を観ているようです。


各居室は約12㎡のワンルーム、トイレと風呂は共同で地下に大浴場が造られました。


現在は20軒ほどのギャラリーやアンティークショップが入るアートビルになってます。

そのギャラリーの一つでブロ友さんのアエミリア・アルス&クロスステッチ作品展が開催されており、最終日の午後に訪ねました。

ブロ友さんのブログによく登場する精緻なレースの現物を実寸で観たいけど、


男性には場違いかな?と躊躇してましたが😅


緻密で美しいクロスステッチを男性が出品されていると知り出かけることにしました。

色糸針箱さんのクロスストレッチ、銀食器の光や十二単の女性の黒髪、刺繍でよくここまで表現できるものだと驚き天眼鏡で見入ってました。



◾️ 川崎ブランドデザインビルヂング

奥野ビルから新富町に向かい、昭和通りの歩道橋を渡ると、装飾タイルの外観の小さなレトロ建築が見えてきます。

昭和7年の竣工、関東大震災の震災復興ビルの一つ旧宮脇ビル、元は油商店の事務所ビルでした。

老朽化が進み解体寸前だった建物を、2013年に川崎力宏氏が取得、改修&保存し「銀座レトロギャラリーMUSEE」として再スタートしました。


◾️ 鈴木ビル

旧西脇ビルから更に東に歩き、首都高に架かる三吉橋の手前に鈴木ビルがありました。

昭和4年(1929年)竣工の鈴木ビルは、甲子屋倶楽部と呼ばれ、公演や稽古事等に部屋を貸出した時期もありました。


鈴木ビルのある界隈はかつて木挽町と呼ばれ、江戸時代から芝居小屋が多く建つ町でした。


ユニークな鈴木ビルの外観を特徴づけているのは

馬蹄形の屋根窓や縦長の出窓、

江戸の格子模様を想わせるアールデコ調のタイル張など昭和初期のモダンなデザインです。


この辺りが銀座一丁目の1番東端です。


鈴木ビルから新富町駅に向かうと三吉橋に出ます

かつて三吉橋の下は築地川がながれてましたが、

今は首都高速都心環状線を車が流れてます。



地下鉄有楽町線の銀座一丁目駅から次の新富町駅まで、銀座一丁目レトロ建築巡りでした。




明日のブログから先週の旅の後半です。