尼崎での同窓会の翌日は、荒木村重ゆかりの尼崎城や有岡城跡と伊丹の酒蔵を訪ねたあと、
JR福知山線で丹波篠山に向かいました。
私の重伝建訪問30ヶ所目の丹波篠山市篠山は、
武家屋敷や商家の街並みがよく残されています。
JR篠山口駅から少し離れた篠山城下町まではホテルの送迎車がありました。
ホテルでチェックインを済ませて、
重伝建の御徒士町武家屋敷群と河原町妻入商家群の散策に出かけました。
◾️御徒士町武家屋敷群
篠山城外堀の西側と南側に武家屋敷が並びます。
明治の廃藩置県で江戸詰めの家臣を中心に多くの家臣が篠山を去りましたが、
御徒士町の武士のほとんどが篠山に留まり、屋敷の手入れを怠らなかったので、かつての武家屋敷の面影が今も残っています。
篠山城南側の外堀沿いにも武家屋敷が並びます。
◾️河原町妻入商家群
篠山城の東南にあたる河原町には妻入の商家が並ぶ趣きのある通りが残っています。
お洒落な古民家カフェや創作小物店なども登場してますが、空家になった商家が数多く古民家ホテルにリノベーションされてます。
丹波篠山で建物内部を見学できる施設の共通券を購入して順番に回りました。
◾️ 武家屋敷 安間家資料館
御徒士町の武家屋敷は居住している住宅が多いのですが、安間家は丹波市立資料館として一般公開されています。
安間家は篠山藩の標準的な徒士住宅で、建築された天保初期の姿をよく残しています。
市立資料館として、安間家に残る古文書や家具食器類に加えて、寄贈された篠山藩ゆかりの武具や史料も展示されています。
庭園には丹波焼の甕を埋めた「丹波水琴窟」が置かれてました。
■ 篠山城大書院
大書院は篠山城二の丸にあり、慶長14年(1609年)の築城とほぼ同じに建てられ約260年間にわたり藩の公式行事などに使用されました。
明治維新の廃城の折も大書院だけは残されましたが、昭和19年に焼失し、現在の大書院は平成12年に復元されました。
再建された大書院の上段の間と次の間、創建当時の雰囲気を再現するため、江戸時代初期に狩野派絵師が描いた襖絵を障壁画に転用しています。
大書院展示室にあった創建当時の篠山城の模型、
藤堂高虎の縄張りによる篠山城は大手と東西に馬出が設けられ、
東馬出と西馬出は現在も残っています。
なお、篠山城は築城当時から天守閣は無かったようです。※本丸東南角に天守台があります。
座敷に展示された甲冑は篠山藩青山家ではなく、有名全国武将をイメージしたもの。
◾️ 青山歴史村
この場所は大手馬出跡にあたり、青山家の明治時代の別邸(桂園舎)を中心に、旧藩士澤井家の長屋門などが移築されました。
青山家家紋「青山銭紋」を模した丸い造形が設けられた「無文銭の庭」
◾️ 歴史美術館
旧篠山裁判所は木造の裁判所としては日本最古級の歴史的建築です。
明治24年にこの庁舎が建てられ、昭和56年までこの建物を地方裁判所として使用されました。
外観はそのままに内部は美術館として改築され、法廷は従来の姿で残されました。
■ 鳳鳴酒造 ほろ酔い城下蔵
創業約200年、丹波杜氏の伝統を受け継ぐ酒蔵、
酒蔵を見学させてもらいました。
タンク付近にはクラシック音楽が流れてました。
タンクの壁にスピーカーを貼り焼酎やリキュールにいい音楽を聴かせているとのこと。
◾️ 丹波篠山点描
次のブログは篠山で泊まった古民家ホテルです。