鯖街道の熊川宿へは小浜駅前から近江今津駅行きの路線バスに乗りました。
熊川宿は若狭地方中央部の山峡にあり、江戸時代に若狭街道の物流の中継地として繁栄しました。
小浜から熊川宿までバスで約30分、小浜と近江今津の中間点になります。
全長約1.1kmの宿場町は小浜側から、下ノ町、中ノ町、上ノ町に分かれています。
下ノ町は旅人が体を休めた宿場町
中ノ町は問屋など大きな商家が立ち並ぶ街並み、
熊川陣屋もこのエリアにありました。
熊川陣屋跡の前にある洋風建築は元村役場
現在は熊川の歴史が学べる資料館
中ノ町にある松木神社
年貢軽減に命をかけて若狭の農民を救った若狭義民、松木庄左衛門が祀られてます。
上ノ町は京への峠に向かう道で、宿場町の入口には熊川番屋があります。
熊川番屋
近江若狭の国境の熊川宿に小浜藩の番屋が置かれ、若狭街道を行き来する物品への課税、「入り鉄砲、出女」の監視も行われました。
街道に沿って流れる疏水「前川」
清らかな水が勢いよく流れてました。
五月晴れの空、宿場の軒をかすめて飛び交う燕、
都会ではもう見ることが出来ない風景です。
若狭街道は熊川宿から水坂峠を越え、保坂で南下して朽木谷、花折峠、大原に至りますが、
路線バスは真っ直ぐ近江今津駅に向かいました。
近江今津駅から西近江路を走るJR湖西線で大津に入りました。
大津の宿は「講大津百町」、翌日は葵祭でした。