谷根千歩きのランチで時々訪ねるHAGISO


谷中に泊まる旅行者に提供する「旅する朝食」も食べてみようと朝のHAGISOを訪ねました。


朝6時半に家を出て、ラッシュアワー前の田園都市線と山手線を乗り継いで、

午前8時前に日暮里駅に着きました。


朝の「夕焼けダンダン」を下り、谷中ぎんざの手前を左に入るとHAGISOが見えてきます。

HAGISOの前身は1955年に建てられた木造アパート「萩荘」、2004年から芸大生のアトリエ兼シェアハウスとして使われてました。


老朽化で解体の運命であった「萩荘」の価値が再認識され、改修されて2013年に最小文化複合施設HAGISOがオープンしました。

1階はカフェとギャラリー、2階はホテルhanareのレセプション、ショップ、整体サロンです。


「旅する朝食」を大きなガラス窓のカウンター席で朝日をいっぱい浴びながら食べました。

日本全国の食をテーマにする「旅する朝食」、

今回は馴染みのある神奈川県西部でした。

味噌汁の油揚とおひたしの湯葉は湯河原十二庵

真鶴魚伝からその時期のお薦めの干物などなど、

HAGISOスタッフが現地で食材を探したもの。


「旅する朝食」が次の旅先になったら訪ねたい😋


HAGISO前の岡倉天心記念公園は天心の旧居跡、

五浦海岸の六角堂を模した堂内には岡倉天心像が置かれています。


谷中からくねくね曲がるへび道を辿って根津へ、


根津神社は日本武尊が東征の折、素戔嗚尊を千駄木の地に祀った古刹で、文明年間(1469〜87年)には太田道灌が社殿を奉建しました。

境内社乙女稲荷神社の朱塗り鳥居、外人観光客が鳥居のトンネルを背景にポーズをとってました。

根津神社はツツジの名所、初夏には見事な景色となります。手前の池では亀がのんびり甲羅干。

根津神社を出て南北線農学部前駅に着くと、駅からアカデミックガウン姿が続々と出てきます。


その列に紛れて本郷の構内について行きました。


この日は修士の学位記授与式、構内には修了生の数倍の父兄、孫の晴れ姿に笑みを浮かべるシニアが目立ちました。

今は三部に分けて安田講堂でやるみたいだけど、あの長い総長告示も3回繰り返すのかな?


安田講堂周りの雑踏から離れて静かな三四郎池の畔を散策しました。

夏目漱石の名作「三四郎」の舞台となった池の正式名は育徳園心字池、3代将軍家光が加賀藩上屋敷を訪問された時に作庭されました。


ちなみに教養部のある駒場の池は「一ニ郎池」


工学部1号館前広場の銅像は、東大工学部の前身工部大学校で建築学を教え、

辰野金吾ら近代日本建築の創生期の建築家を育てたジョサイア・コンドル。

谷中から本郷までの街歩きの最後は、

工学部1号館のスターバックスで締めました。