堺には子供の頃の海水浴の思い出がいっぱい、

浜寺海岸、その南の助松海岸や羽衣海岸

今は沖合が埋立てられ当時の面影はありません。


1953年助松海岸、7歳の私と14歳年上の長兄

中学時代は通学で乗ってた南海のチンチン電車は今も天王寺駅前から浜寺公園駅まで走ってます。



早春の奈良・大阪を巡る旅の最後の訪問地は堺、

チンチン電車(阪堺線)で堺に入り、堺で一泊して堺の古い街をぶらり歩きました。


堺で泊まったのは築70年の日本家屋をリノベしたゲストハウス「サカイノマ 熊」

表の併設カフェの目の前を阪堺線が走ります。


このゲストハウスの客室は主屋棟と離れ棟の2室

私が泊まったのは狭い土間の先にある離れ棟、

布団は泊まり客自身が敷きます😅

客室はシャワールームだけなのでお風呂は近所の銭湯に出かけました。

昔ながらの銭湯には電気風呂までありました。



朝食はサカイノマ熊に併設されたカフェで、

洋食か和食を選びます。


◾️ 堺の街歩き


阪堺線を下車して南宗寺に着いたのは午後4時、枯山水庭園のある塔頭は閉門されてました。


南宗寺は織田信長が台頭する前の畿内で権勢を誇った三好長慶が建立した寺院

阪堺線が通る紀州街道沿いに与謝野晶子の生家跡があります。

与謝野晶子生家跡の近く、千利休屋敷跡に隣接して「利晶の杜」という施設がありました。


1階が千利休関連、2階が与謝野晶子の展示室

1階には茶室が並び、その一つ立礼席の茶室では三千家が輪番で茶をたててくれます。



堺に泊まった翌日の午前中は「ひな飾りめぐり」を開催している堺・七まち界隈を歩きました。

環濠都市堺の北部の七まちは刀鍛冶・鉄砲鍛冶など職人が住む町で古い街並みが残ってます。

山口家住宅は国内に現存する数少ない江戸時代初期の町家の一つです。


広い土間と土間に面して座敷が並ぶ珍しい間取りの町家です。


水野鍛錬所は老舗の鍛冶屋、刃物の製造・販売しており、「るろうに剣心」のロケ地にもなった奥の鍛冶場も少しだけ見学させてもらえました。

この時期、30軒ほどの町家や商家で雛が飾られ、水野鍛錬所の店先にも飾られてました。


熱心に雛飾りを眺めていたら、2階に飾られた雛飾り・道具類も案内してくださいました。


法隆寺五重塔の4本の鎌、600年ぶりに水野鍛錬所が古の鍛錬方法で作りました。

製作されたうち1本は水野鍛錬所に家宝として大事に保管されており、ずっしり重い鎌を持たせていただきました(緊張した顔で写ってます)


水野鍛錬所を見学した次は

前日にオープンしたばかりの鉄砲鍛冶屋敷(堺市立町家歴史館 井上関右衛門住宅)を見学

鉄砲鍛冶屋敷の隣りの清学院も訪ねました。


清学院は修験道の道場、寺子屋もありました。

この寺子屋でも学んだ河口慧海は黄檗宗の僧侶となり、仏典を求めてチベットに滞在し研鑽した最初の日本人で「西蔵旅行記」を刊行しました。



堺・七まちの古民家巡りの後、近くの浅香山駅から南海高野線に乗り2駅先の三国ヶ丘駅で下車して仁徳天皇陵に向かいました。


巨大な古墳の濠を巡り拝所まで歩きました。

仁徳天皇陵まで来たら、2019年にリモーネさんのブログに出ていた古墳カレーを食べなくては❗️


中百舌鳥駅前の古墳カレーの店「花茶碗」、

JR阪和線が見える奥座敷に上がりこんで、

壁のメニューの古墳カレーを選びます。

古墳カレーの作り方(古墳オムカレー版)

① 陶器の型でご飯を前方後円墳に整形

② 型抜きパーフォマンスで古墳型ライス登場

③ お濠にカレーを流し込みトッピング


フルスペックの古墳カレー・スペシャル

古墳の森はたっぷりブロッコリー🥦、ハート型目玉焼❤️は愛の心で世界遺産誘致(実現した❣️)

古墳カレーはスコップで発掘しながら食べます。


4泊5日の奈良・大阪を巡る旅の最後を古墳カレーで締めくくり、横浜への帰路につきました。