姫路駅から播但線で約25分で福崎駅に到着、

福崎町は民俗学者柳田國男の生まれた町です。

柳田國男は子供の頃、大庄屋三木家に1年ほど預けられ、この家の膨大な蔵書を読み漁りました。

重要文化財三木家住宅の一部がリノベされ古民家ホテル「播磨福崎 蔵書の館」となりました。

私が泊まった部屋はかつては米蔵でした。

米蔵の中は床壁天井が木材で仕上げられ、三面は天井までの本箱、まさに「蔵書の館」

檜風呂には庭の光が差し込みます。


「蔵書の館」の約500冊の書籍は、「箱根本箱」を手掛けたスタッフがセレクトしました。

妖怪、民俗学、グルメ、日本の美をテーマにした本がならんでます。


部屋に荷物を置いて雨が止んでるうちに福崎の古い街並みを散策しました。


三木家住宅の隣の擬洋風建築は、大正12年頃に建てられた旧辻川郵便局で電話交換業務も行い、三木家が郵便局長を勤めました。

現在、1階は妖怪BOOK CAFE 、2階はホテルの客室に使われてます。


重要文化財旧神崎郡役場所は明治19年の建物、現在は辻川山公園に移築され神崎郡歴史民俗資料館として使われてます。


この公園には柳田国男の生家も移築されてます。

柳田國男が自著に「日本一小さい家」と称し、この家で大勢の兄弟と共に育ちました。


辻川山公園には妖怪のオブジェがいっぱい、

河童の池端に佇むのは兄の「河太郎」、池の中に潜む弟の「河次郎」が時折り水中から顔を出し驚かす仕掛けです(↓これはそのシーン)

しばらく待っても河次郎は現れませんでした。

公園の小径を行くと妖怪小屋の扉が突然開き、ロープに吊られた逆さ天狗が現れました。



夕食は大きな蔵の中のダイニング

夕食は地産地消の創作料理


まずは福崎町産もち麦を使ったクラフトビール、

アミューズはサーモンの春巻き揚げ

前菜は燻製鴨肉とフォアグラのテリーヌ

風呂吹き大根とシラス(撮影前に半分食べた😅)

鮑と海藻のパイ包み

牛鞍下肉のレタス巻き

シェフが焼いたパンと焦がしバター

真鯛と胡麻和え 煎茶漬け

デザートはパリブレスト

わずか7部屋の古民家ホテルにしては立派な厨房があり料理のクオリティも高い❗️


ここは古民家ウェディングやレストラン営業もやっており、シェフはフランス🇫🇷で修行し、ラ・ロシェルで坂井宏行氏に師事された方。


朝食も同じダイニングでいただきました。

宿泊客だけが食べられる地産地消の朝餉

福崎町特産のもち麦と炊いたご飯の2杯目はトロロをかけていただきました。


たくさんの本に囲まれてローカルガストロミーの美味しい料理をいただける、

播磨福崎に「西の箱根本箱」がありました。



旅行8日目、最終日の朝は雨☂️でした。


宿をチェックアウトして福崎駅まで送ってもらった頃、雨は小降りになってました。

福崎駅から播但線で姫路駅に戻り、姫新線に乗換えて最後の目的地龍野に向かいました。