京都を訪ねる時は1泊を大津に泊まり、美味しい料理を食べるのがいつものパターン。


京都の名店で修行した板前が大津の地で構える小さな割烹、そんなお店「佳山」と「自然坊たなか」に通うようになりました。



◾️佳山

関蝉丸神社下社の鳥居前にある古民家の小さな割烹、いつもカウンターの端に座ります。

いつもは冷酒ですが、この夜は燗酒です。


牡蠣と菊菜 土佐酢餡かけ


平目の昆布〆 湯葉かけ


鮪山かけ


清汁椀 蟹真丈 平茸

カウンター割烹は熱々清し椀が数秒で出てくる


鰤大根

あっさり薄味の鰤大根


雲子 きぬかつぎ 粟麩

冬の割烹は大好きな雲子が出てくる


グジ 蕪蒸し

11月末の馳走きむらに続いてこの冬2度目のぐしの蒸し物、冬の京都の定番です。


ぬかごご飯 出汁巻玉子 白味噌椀 香の物

目の前で焼く熱々の出汁巻玉子がおかずです。


果物ジュレ掛け 自家製落雁 抹茶

佳山のご主人は初釜の茶懐石で京都や彦根に出張、お店は1月前半はお休みです。


「佳山」のご主人の料理の説明は小声で短くなかなか頭に残らない、

「自然坊たなか」のご主人は客席に料理が揃うと詳しく説明してくれます。



◾️自然坊たなか

長等商店街の裏通りにひっそり構える瀟洒な店、こちらも予約の取りにくいお店です。


ご主人は摘み草料理美山荘の料理長をされた銀閣寺道「草喰なかひがし」で修行されました。

八寸

熱々の小鉢は雲子おこわ、出汁巻明太子、蓮根、菜の花赤大根巻、京鴨林檎挟みはサンタさん、カリフラワーには雪に見立てたパルメザンチーズ、鯖燻製と胡桃


椀 白味噌に酒粕

京人参、丸大根、揚げ栃餅


鰤西京焼 銀杏、丸十、葛かけ

丸十はレモン煮と極細揚げ


造り よこわ 胡麻ポン酢

よこわ(黒鮪の幼魚)は炭火の藁で燻します。


鯛蕪蒸し 菊花餡かけ

ぬかごや百合根も一緒にいただきます。


近江牛炭火焼

コースの上だとお肉が付きます、次回はこの下のコースでいいかな?


土釜で炊いた新米、少し前に「煮えばな」をいただいて、炊きあがったご飯を小鉢と香の物でいただきます。

小鉢のおばんざいはあと2種類でました。

土釜炊きご飯のお楽しみは、お塩でいただきたくお焦げ、卵かけご飯、月に群雲のようなエノキ漬けは山椒がよく効いて美味しい。


デザート 白玉餡とフルーツ 柿ジュレ掛け

ラフランス、苺、無花果、ネーブルオレンジ


このあと珈琲が出てゆったり3時間弱のランチでした。



◾️淡海Tovin

講大津百町に連泊した中日は自然坊たなかが定休日だったので、夕食は新規開拓しました。


びわこ浜大津駅の近くにレトロな洋館「旧大津公会堂」があります。


昭和9年築の建物は耐震改修され、市民の交流施設やレストランとして保存活用されてます。

講大津百町のスタッフに教えてもらった「淡海Tovin」は旧大津公会堂の半地下にあります。

淡海Tovinでは大津市堅田の「かしわの川中」の淡海地鶏をメインに琵琶湖の魚や県内各地産の野菜を使った料理がいただけます。


料理のボリュームが多いと聞いてたので、皿数が少なめのショートコースにして、ペアリングも4種(地酒、国産ワイン)のショートにしました。


前菜は琵琶湖八珍から

本モロコ、ビワマス、ハス、ゴリ

本モロコは目の前で焼いてくれます。


淡海地鶏のタタキ モモ肉と胸肉


子持ち鮎のコンフィのサラダ仕立て

なれ寿司の飯と共に


近江の幸のとりあわせ

淡海地鶏は玉子焼とささみ昆布〆、赤蒟蒻含煮、近江鴨スモーク、近江海老の塩麹焼、えび豆、

椎茸と比叡湯葉の炊いたん、ワカサギ南蛮、鮒寿司のカナッペ


新米の土釜炊きご飯 イクラと刻み菜


〆の拉麺は淡海地鶏の骨がらスープ

ランチ営業では限定20食の人気メニュー


桑の葉茶のクリームブリュレ

近江の湖や山の幸を楽しめるいいお店でしたが、大津に連泊しないと「佳山」や「自然坊たなか」の牙城にはなかなか割込めません。