涼を求めてバスツアーで栃木を巡りました。


ツアーコースには気温10℃の洞窟が2ヶ所、

先週の鳴沢氷穴に続く地底探訪です。



■ 大谷資料館

宇都宮市にある大谷石の採掘場跡に作られた大谷石のミュージアムを訪ねました。

ミュージックPMやCM、テレビドラマや映画によく登場する荘厳な地下宮殿


大谷採掘場跡の深さ30m、広さ約20,000㎡の壮大な地下空間への石段を下ります。

古代エジプトの世界に誘われたような神秘的な空間が広がります。

床・壁・天井を大谷石で囲まれた空間を巧みなライティングで劇的に演出されてます。


壁に残る美しい模様は、機械掘の切り跡

長年ツルハシで掘られていた大谷石採掘場に機械が導入されたのは1950年代でした。


地底の水面に浮かび上がる巨大なオブジェ、

仮屋崎省吾氏のインスタレーションです。


洞窟上部の開口部から差し込む自然光

ロンシャンの教会を思わせる神々しい光です。


坑道入口の地上建物内の資料展示室、大谷石の採掘に使った道具類が並んでました。

平均気温8℃の地下採掘場跡から地上に出ると気温30℃の世界

余計に暑さを感じるので急いで冷房の効いたバスに戻りました。



■ どうくつ酒蔵

栃木県那須烏山市の島崎酒造のどうくつ酒蔵を見学しました。


太平洋戦争末期に戦車製造の地下工場用に掘られた坑道でしたが、工場として使われることなく放置されてたのを平成19年から地元の島崎酒造が酒蔵として使い始めました。

手掘り掘削された坑道は土木遺産


島崎酒造の方の案内でどうくつ酒蔵に入ります、

どうくつ酒蔵は、高さ・幅が3.5mで長さ100mの坑道3本、一回り小さい長さ60mの横坑5本で総延長は約600m、換気のため1/100の傾斜がつけられてます。

洞窟内の気温は10℃前後で安定しており、湿度は70%の光のない空間は日本酒の貯蔵熟成に適した環境です。

※作業や見学の時だけLED照明が灯ります。

この坑道は長期熟成中の日本酒を貯蔵


こちらの坑道はオーナー貯蔵酒の保管棚

子供の誕生記念に購入した酒を20年間預けて成人式にプレゼントする趣向、オーナーの酒瓶には赤ちゃんの写真が添えられてました。


ちなみに酒代は10,000円、保管料は年1,000円で20年間預けた酒は30,000円のビンテージ日本酒となります。


どうくつ酒蔵の見学の後は烏山市街地にある島崎酒造の醸造所に案内されました。

ここでバスツアーお約束の試飲が待ってます😋


瓶物は荷物になるのでよく冷えたアルミ缶の生酒だけ買って車内でいただきました。

コロナ第5類移行の前はバス車内の飲食は不可でしたが、今は静かに食べるのはOK


今回のバスツアーは団体様用食事処に寄らず、バス弁だったので移動中に食事を済ませ、訪問地での滞在時間に余裕がありました。