先月、祇園祭の京都を過ごした翌日は、講大津百町に泊まり「佳山」と「自然坊たなか」の料理を堪能しました。

翌月は五山送り火見物で京都に来る予定にしていたので、次回の予約も入れておきました。


7月は「佳山」が夕食「自然坊たなか」が昼食だったので、昼夜を入れ替えて「自然坊たなか」を夕食「佳山」を昼食にしました。



貴船・鞍馬を訪ねた後は京阪京津線で浜大津へ

炎天下の大津、5分ほどで宿に着きました。


大津の定宿「講大津百町」はいつもの「茶屋」


「茶屋」と言っても元「お茶屋」ではなく、お茶を商う古い商家を再生したホテル

今回泊まった部屋には、商家時代の床の間と欄間の彫り物がそのまま残ってました。



大津の宿でも早朝はウォーキング、旧東海道を歩いて天孫神社に参拝

大津祭で賑わった神社は静寂な朝でした。

神社の裏口を出た所に芭蕉の句碑


滋賀県庁前を通り県公舎の脇道を曲がるとこの朝の折り返し点のカフェ

先月は講大津百町の朝食だったので、宿のスタッフに早朝から美味しい珈琲とモーニングが食べられる店を教えて貰いました。


「歩いて15分かかりますが?」と言われてもノープロブレム!それくらいは毎朝歩いてます。

地方に行くとゴテゴテ飾るお店が多いけど、シンプルでお洒落なインテリア。


サイフォンで淹れた珈琲と生野菜たっぷりのモンテクリストサンドの朝食プレート

朝食から美味しい大津でした😋



京都と滋賀の県境に逢坂関があります。

大津方面から東海道の逢坂にかかる辺りに関蝉丸神社下社があります。


境内には百人一首の蝉丸の歌碑があります。

『是やこの 行くもかへるも 別れては

知るもしらぬも 逢坂の関』

関蝉丸神社下社の参道を横切る京阪京津線


その踏切横の線路沿に佳山があります。

東海道と京津線に挟まれた古民家をリノベ、

なかなか予約が取れない人気店です。


お昼だけど大津の地酒を一合だけ😋


冬瓜の摺流し 無花果の胡麻和え

冷たい摺流しの中には帆立と玉蜀黍


イサキの炙り

炭火でサッと炙ったイサキを荒おろしで


清し椀 大浅利の真丈


万願寺唐辛子の天麩羅

叩いた海老を万願寺唐辛子に詰めて揚げた一品、衣が剥がれず揚げるのはプロの技!


茄子と鰊の抱き合わせ


ご飯 ちりめんジャコ 香の物 赤出し

目の前で焼いた熱々の出汁巻が定番


デザートは梨とジェラート

美味しい料理をリーズナブルなお値段で食べられる「美味しい大津」は大好きです。


大津百町には、丸屋町・茶屋町・長等のアーケード商店街がつながってます。

長等商店街から三井寺方向に少し歩いた裏通りに「自然坊たなか」があります。


今回はディナータイムに訪ねました。


まずは滋賀の地酒、どれにするか迷います。

最初の一合は大津の酒「熊穴に籠もる」ガス感がありフルーティな旨味、スパークリングワイン感覚で。

木の本の酒「七本槍 純米 玉栄」一合は料理の後半にとっておきます。


八寸 

牛蒡摺流し 串は桃フライ 冬瓜 鰊燻製


白味噌椀 モロヘイヤ 茗荷


鮎塩焼き 蛤ソース 煮枝豆

水槽の鮎が目の前で串打たれ炭火でじっくり焼かれ頭から丸かじり


鱧葛叩き 梅肉

鱧の子の玉子焼を添えて


ご飯が炊き上がり、煮えばなを一口

煮えばな(アルデンテ)からお焦げまで土鍋炊きご飯を楽しめます。


鰻一回焼 万願寺唐辛子

初めていただいた白焼と蒲焼の中間の味


茄子と鰊の冷し汁

お汁は残して素麺でいただきます。


近江牛 炭火焼き

柔らかくジューシーで旨みが感じる


ご飯物は伝助穴子の小天丼

身の厚いふっくら穴子の天丼は山葵で


ご飯物の第二弾は夏場限定の冷や汁で、

玉子かけご飯は外せない、この後お焦げもいただき土鍋炊きご飯のフルコース


デザートは玉蜀黍のムース

美味しいご飯をしっかり食べたけど、デザートは別腹でした。


お酒は二合でほろ酔い気分、人通りも消えた大津百町のアーケードを宿に向かいました。



五山送り火からスタートした京都と大津を巡る真夏の旅のフィナーレは、

自然坊たなかの近く長等商店街の裏通りが発祥の叶匠壽庵「寿長生の郷」を訪ねました。