「ローカルガストロノミー」とは、地域の風土・文化・歴史を表現した料理のこと。


里山十帖の岩佐十良氏が提唱している「豊食の時代」の食文化です。


世界的には「サン・セバスチャン・ガストロノミカ」が最高峰でしょうか。


その土地に根ざした料理はわざわざ横文字で語らなくても、地方のいい旅館(高級旅館という意味ではなく)でそんな料理に出会えます。😋

※鮪・甘海老・烏賊の刺身が出る観光旅館は、それだけで食に対する姿勢が窺えます😤


「ローカルガストロノミー」と言えば、

今年1月に訪ねた「白井屋ホテル」のレストランは群馬ガストロノミーでした。


岩佐十良氏がプロデュースした「箱根本箱」は箱根ガストロノミー、富士の裾野や駿河湾の幸も楽しめました。

「松本十帖」のベッドシェフ石川大氏は「箱根本箱」ではスーシェフとしてオープンキッチンに立っていました。


松本十帖のレストランの名は「三六五+二」

365日、日々変わる信州の風土に、文化と歴史を+2。


日本一総延長367kmの大河「千曲川・信濃川」の八ヶ岳や北アルプスの源流から日本海までのさまざまな恵みが皿の上で表現されます。



◾️ 夕食「三六五+二」

オープンキッチンを囲むカウンター

気分はやはりスパークリングワイン、

今から始まる晩餐に期待が膨らみます。


最初に白樺の樹液を一口、

白樺のコースターには玉蜀黍の冷製スープ、

白樺の葉には一口筍コロッケ。

空豆・スナップエンドウ・バイ貝に泡トマト

皮を炙った銀鮭・春菊・キャベツにサワークラフトと柑橘ソース(撮影前に半分食べちゃった😅)

安曇野放牧豚はインゲン豆のスープ、燻製も添えられてました。

珍しい鯉押し寿司と鯉の肝のパテ、

大信州酒造の純米大吟醸にピッタリ


薪の窯で魚と肉のメイン料理が燻されます。


佐渡のメジマグロのタタキ風は黒ニンニクソースと山葵でいただきます、

信州地鶏「真田丸」のローストは、薪でさっと炙ったわさび菜を添えて


〆はさっぱりと冷たい信州蕎麦、

松ぼっくりのグラニテと酒粕のパンナコッタ

矢車菊のハーブティー


デザートに使った寒天と凍り餅

「凍り餅」は冬の信州の伝統郷土食、



◾️ 朝食「三六五+二」

朝はゆったりテーブル席に一人がけ、

擦った野菜そのもののジュース、八ヶ岳高原ヨーグルトに地元の味噌を合わせたグラノーラ


信州の野菜たっぷりのスープと温野菜

プレートのイングリッシュマフィンは、安曇野放牧豚のベーコン・サワークラウト・スクランブルエッグを挟んで即席ハンバーガー


朝食は「箱根本箱」のスタイルに似てました。


◾️ウェルカムスイーツ「おやきとコーヒー」

チェックインの時に出された珈琲とおやき

ここでは野沢菜おやきをいただいて、帰りはもう1種類の小豆おやきをテイクアウトして、

浅間温泉のバス停でほうばりました。