旧古河庭園訪問はレトロ洋館と薔薇園と小川治兵衛の庭の探訪が一度に実現しました。

旧古河邸の薔薇園を見たあと、七代目小川治兵衛作の日本庭園に向かいました。

見物客が増えてきた薔薇園から石段を下るとまだ静寂な世界でした。

旧古河庭園は本郷台地の高低差を活かし、

高台部はコンドルが手掛けた洋風庭園、

低地部は七代目小川治兵衛が手掛けた池泉回遊式庭園です。

緑豊かな木々に囲まれた池を巡る旧古河邸の日本庭園は、東山を借景にした無鄰菴とはまた違った趣きの名園だと思います。

池を巡る散策路の先の小島に大きな雪見灯籠がありました。

古河庭園の灯籠はどれも大きなものばかり、

左: 春日灯籠と右: 濡鷺型灯籠


七代目小川治兵衛は水の流れを巧みに演出する作庭家で、旧古河庭園では本郷台地の斜面を活かした「大滝」がありました。

滝壺まで8mの落差の迫力ある景観です。

巧みな石組で渓流が再現されてます。 


日本庭園の外周部は高くなっていて山道を辿る風情があります。

眼下に瀟洒な茶室が見えます。

この茶室でお抹茶がいただけますが、今回は薔薇を眺める洋館テラスの紅茶にしました。


日本庭園と西洋庭園の境に頑丈な石造の建物がありました。

高床式になっている建物は古河家の書庫

日本庭園の散策を終えて洋館見学とお楽しみの庭園カフェに向かいました。


【小川治兵衛庭園探訪】

七代目小川治兵衛作の庭園で一番東にあるのが旧古河庭園、西にあるのが4月に訪問した山口市の松田屋ホテルの庭園です。


一般公開されている七代目小川治兵衛の庭園は京都を中心に40ヶ所近くあります。


小川治兵衛作のお庭、訪ねたい庭園がまだたくさん残ってます。