開業者の多くが取り組む就業規則。
図書館にあるかとぐぐったら比較的近い発刊でよくお名前をお聞きする著者だったので借りてみた。
最初のあたりの東洋哲学云々はとても面白かったが、途中からはいささか道徳的というか、自分的にはもっとお経営者はこういう提案を喜ぶとか、就業規則を作成するうえでの苦労する場面とかを知りたかったので、そこはちょっと違っていたか。
でも就業規則は企業の五箇条のご誓文であるとかそれは、その通りで、こういうものを真摯につくる企業こそ発展してもらいたいと思う。前職場では社員の多くはそういうものがあること自体知らなかったと思うし、知っていてもすべて読んでいるひとはいなかったと思う。
いわば学生手帳のようなものでなんかうっとおしい規則が書いてるな。くらいの認識だったように思うが、
それは今思えば不幸なことであったと思う。
以下抜粋
・働くこと自体に喜びを感じている日本人(マッカーサー)
・ITにより労働者も有給、残業代等の権利を知るようになった
・企業活動の大きな目的は、幸福な社会の実現
幸せな組織をつくるキーワードは
「やりがい」と「つながり」
→日本組織では本来重視されていた事柄
・自分は主体的に生きているのではない。「生かされている」
→この気づきが謙虚さをうむ
・陽明学は私心を捨て良知の働きのままに行動していくことを教えている。
良知:困っていたり、危機にある人を無条件に助ける人間が本来もつ優しさ
→易きに流されない良心へアプローチできる仕組みが必要
→著者の日比野氏は東洋哲学からのアプローチを実施
・就業規則を作るべき企業が作成、届出を怠ると30万円以下の罰金
→労働組合の意見聴取は必要も同意は不要
・就業規則の目的
①起業秩序の確立と維持、労働時間や休日、賃金などの労働条件の明確化のために作成
→天(世間)にむかっての社長の宣言
→作成にあたっては、社長の創業の際の想い、会社の存在意義、従業員に対する想い、これからどんな未来を創りたいのか
このあたりからプレゼンがはじまる
②会社が集団としての望ましい状態を保つため
→職務規律、懲戒処分でルール化
従業員のため、会社のため、社会のための就業規則
・社長が従業員をコストとみれば彼らは会社を食うための手段とみなす
・採用する従業員の家族と会う。これだけでも雇う側の心境に変化がおこる
・経営者には従業員が自分の子供だったらどうするかを問う
・試用期間中は残業代を与えるのではなく研修手当をあたえる。
→時間をかければ給料があがるのはおかしい
→早く仕事を覚え、組織の一員と認めらえるための手当て
・就業規則は従業員と一緒に考える
・言葉磨きは心磨き(稲盛和夫)
→その人から発せられる言葉はその人の心そのもの。言葉が曇っていれば心も曇っている
逆に言葉の曇りに着目し、そこを磨いていれば心も磨いてゆかれる。
・作成、運用にあたり良心が発揮しやすい環境をつくり、私心が表に出るのを抑制する環境をつくるというアプローチ
良心的運用
→前文は記載すべき
・始業時刻は仕事を始める時刻であり出社時刻ではない
・服務心得に自分の親も仲間の親も大事にすると一文を入れる
・マズローの欲求5段階説にはもう一段階ある
→コミュニティー発展欲求
