父親の反対を押し切って結婚式をするからには実家を出る

覚悟をしなければなりません
でした。

父の言外のもう一つのメッセージは、男性結婚適齢期と女性の適齢期では違いがあり、

男性は27,8才頃が良いと思っているフシがありました。



父は早い時期に結婚をして
子供が出来なったので、
離婚をし、

私の母とは父が32才、母が26才の時に結婚し、その一年後に
私が生まれています。


親から離れて暮らした経験の
ない私は、

自立するとしても、

どのような方法で住む場所を
確保すれば良いか分からず
会津から東京に出て来た友人に、


アパートはどんな方法で探せば良いか教えて欲しいと頼みましたら

「俺の住んでいるアパートに
空室有りの張り紙があったから大家に聞いてみてあげよう」と言ってくれました。

次の日に会社に電話があって
出てみると佐藤君が
「せめて四畳半はいるだろう、でも三畳一間しか空いていないのだ。」

と言う。
私はすぐさま
「三畳一間でいいから借りたいと家主に伝えてくれ。」
と頼みました。


川崎市の幸町で二階建ての鉄骨造りの周囲のアパートに比べれば見かけは立派な建物でした。

年輩の家主は人の良さそうな
初老の男性で


「佐藤さんからの紹介ですんで、

早稲田の同級生と聞いてます
から前家賃1ヶ月分だけ貰えれば入ってもらってもいい
ですよ。」


と言ってくれました。

当時は訳の分からない礼金が
もう1ヶ月かかる時代でした
から、

友人は有難いなと思い、

彼と同じアパートの住人に
なりました。

引越しの費用は飲み代が溜まってしまったと言って

有る時払いの催促なしの借用書を書いて

父親から借金をしました。

父はまさか長男が家出するなどと夢にも思わなかったようで、

しかも父親から借りたお金で
引越しなどと想像しても
ませんでしたでしょう。






真心のささやきを貴方へ❤️