父親の機嫌を損ねたのは、
まず親に黙って見合いをした。

次に私への不信感でした。


面白半分で見合いをして、
その流れが結婚へ一直線に
なってしまい、迷っている


そんな不甲斐ない息子を見て
の落胆でした。

以前父と嫁取りに関して話し
合った際、父から出た私の嫁の条件は、
家柄の良い事、
その家の職業がまともな事
(まともの理解が?)

学歴は短大以上である事。
家族に欠けがなく
育ちが良いことなどをいって
いました。


岸井友子さんは父が早世して
いて、
学歴は高卒、家柄の出自は
分かりません。

父が静岡県の収入役で、県の中の地位としてはNo.3の官職で

あったにしても役人の子と
見てなのでしょうが、私に


「何処の馬の骨とも分からん
者をわしの長男の嫁にするわけには行かない。

と結婚には反対表明を
しました。

私は
「僕はお相手の条件で結婚するわけではなく、

人柄で選んでいるつもりですから一度ぜひ岸井友子さんに
会ってください。」

とお願いをしました。

いつもの父はあまり頑固な人ではないのですが、

この時ばかりは
「会ってしまえば認めざるをえなくなるので、

どうしても会ってくれと言われても、
分かったとは言えない。」

と平行線を辿りました。

後妻に来てくれた恵津さんに
救いを求めましたが、
大正生まれの女性なので


「お父様には逆らえません。」
と取り付く島もありません
でした。

父との話し合いは一向に進まず時間だけが経過する中で、

私の妹や弟、

友子さんの兄や姉達がどんどん
2人の結婚を賛成にまわり、

ついに私の親友達や職場の
上司や同僚、大学の佐口先生
までもが賛成して下さって

立会人になって下さると
約束して下さいました。






真心のささやきを貴方へ❤️