令和5年7月13日




第167回目
馬子、物部の堅い守りに
手を焼く



物部守屋もののべもりや側の
迎撃態勢は稲城いなぎを組んで
整えていました。

それでは不充分として山から
丸太を切り出し

稲城の外周り
に置き敵兵の侵入を防ぐ
作戦を取っていました。


蘇我軍が守屋の予想を上回る
大軍であるのと情報に基づい
て初めて立てた陣形で
ありました。


蘇我馬子から見た物部軍の
防禦態勢は完璧で、

外側から一気に崩すのは容易
ではないと見て


物部守屋の館を取り囲んで
外側から守屋を直接狙う
作戦が取られました。


守屋側は主将の居場所を時々
変えて容易に蘇我軍に知られ
ないようにしていました。


蘇我軍は正門である南門の
守りは堅固けんごであると見て、


まず道の狭い東門から攻め
かかりました。

まず蘇我の主力部隊が攻め
かかりましたが簡単に撃退
されてしまいました。



馬子は攻撃にうつる前に
全軍の指揮官を集めて作戦
伝えました。


まず
①攻め急がない事、手強い
敵にあたったら 程々にして
後退し、

防御ラインを越えて出て来た
敵を囲んで討つこと。


②兵に抜け駆けをさせないこと


③油断なく包囲すること


以上の3点を必ず守らせるよう
訓示しました。


次に西風を利用して西門から
火攻めを行いました。

稲城を焼き西門に迫りましたが、再び追い返されました。



物部軍は蘇我勢が攻め疲れた
ところで

一気に蘇我の本陣を急襲する
作戦を立て、

守屋は自分の防御よりは

兵の士気が下がらないように
移動しながら指揮を取って
いました。

戦い上手の物部軍にはスキが
なく

蘇我軍は手こずって
いました。







真心のささやきを貴方へ❤️