令和5年7月8日  蛍の里





第162回目

馬子必勝への階段



馬子は更に戦さに必要不可欠
なものは食料であると気付き
ました。


馬子は中国の噺はなしが好きで、その中でも

劉邦りゅうほうと項羽こうう二人の
英雄が死力を尽くして戦った
物語を幾度も読んでいました。



馬子は自分は劉邦と似ていて、物部守屋は項羽であると
自分で勝手にきめて、


劉邦に見習って天下の覇者に
なろうとしていました。

劉邦は項羽と戦って99回
負け戦さをしたが、最後に


「垓下がいかの戦い」で勝って
漢の高祖となりました。


高祖 劉邦は一庶民から身を
起こして漢王となりました。


一方の項羽は名門出の武将と
して名の知れた英雄です。

西楚せいその覇王はおうで英雄豪傑
として君臨していました。


劉邦は食料を十分用意をし、
自軍の兵には存分の糧食を
与え、

負け戦さで数え切れない
(99回)程敗走しても、

米俵の上に乗って逃走したと
言われたほど常に食糧を
確保していました。


劉邦軍の兵は負けても負け
ても食料が与えられ、

項羽軍は勝っても勝っても
お腹が空いている。

劉邦はボロ負けはせず負け
そうになると上手に逃げる
ので兵の損耗も少なく、


合戦の場所が決まると必ず
退路も周到に用意されて
いました。



たった一度の敗戦で滅んだ
項羽軍は当然の如くに
「垓下がいかの戦い」での退路は
用意されず、

項羽自身、鳥江で退路を
断たれて自殺せざるをえな
かったのです。



馬子は必ず物部守屋に勝つ
ためには守屋軍の3倍の兵と
十分な糧食を貯えること、


武器の改良とこの3つの項目
に精力をそそぎました。







真心のささやきを貴方へ❤️