令和5年6月26日




第150回目
聖徳太子の実像は?


私は聖徳太子が

実在の人物ではないのでは
と主張する学者や古代史の
研究者の意見を否定する
ものではありませんが、


日本が国家として生まれ出て
行くにあたっての重要な時に、


神とも思える有能な人物が
出現したのは事実であろう
思います。


数人の歴史学者達はまず
日本書紀の記述に疑問を
持っています。


聖徳太子に関しての記事が、
神を礼讚しているような、

もっと言えば聖徳太子を
信仰の対象にしているとしか
思えない内容になっていて


日本書紀は年代と事跡を
忠実に記録する手法からは
かなり逸脱していて、

内容は信用できないと言って
疑問を投げかけています。




天武天皇の命によって全国
の風土記や伝承の中には
怪しげな伝説なども
あったかも知れませんが、


ヤマトの国に伝わるあらゆる
過去の情報や言い伝えなど
数多く集めたようですが


天皇家にかかわる歴史に
ついては、

そういい加減な
内容の記事を載せるわけに
はいかないはずです。


歴史家のK氏は、天武天皇が
発令された古事記、日本書紀

以前に聖徳太子は、

信仰の対象になっていて
太子信仰として大勢の人々
から篤い信仰心を集めていた、


しかもすでに神仏以上に
大きな存在となっていた
が故に、

伝説上の偉大な聖者、

聖の君ひじりのきみともなり皇族、
朝廷の官人に至るまで

信仰対象からもう一歩出て
自分達を守ってくれる守護神
としてヒモロギ(依り処)

になっていたのではないか
と私は思います。

「聖徳太子の実像を掴むため
には聖徳太子がなさって
なさそうな事柄を全て引き算
にして

残った答えが聖徳太子が
現実世界でなさった事なので
はと考えている。」
と言っている歴史家もいます。





真心のささやきを貴方へ❤️