斉木さんが
「和氣さんはお人柄が良い
から、
色々な人からそれこそ沢山の
頼み事をされると思いますが、
新婚旅行の付き添いの依頼は
みどりさんのお話しから
初めてだったのですね。
有難うございました。
ご感想をお聞かせ頂け
ますか?」
と私にふって来て
「勿論付き添いは初体験です
が楽しかったですよ。
実はこんなにうまく行くとは
思っていなかったのです。
その理由は2人での旅行で
あれば2通りの人間関係しか
ありませんが、
4人の場合は、1人が3通りの
人間関係があって4人ですから
12通りの関係があったわけ
ですから、
12通りの人間関係が全部
うまく行く保証は何処にも
ないのです。
ところが奇跡的に4人とも
基本的に素直だったのが
12通りの人間関係が良好に
保たれた要因であると
思います。
この中の1人でもヘソの
曲がった人が居たならば、
こんな和やかな良いチーム
ワークにはなっていなかった
でしょう。」
ここまで言った時に
「私も4人で行く新婚旅行って
聞いた時、
何でと疑問を持ちました。
でもパリのヒルトンホテルで
私に憑依現象が表れた時に、
もし和氣さんご夫妻が
いらっしゃらなかったら
旅行どころではなく、
私達の夫婦関係も駄目に
なっていただろうと思います。
グラナダで夫婦喧嘩した際の
ピンチも救って下さって
本当に心の底から感謝をして
いますし、
一生このご恩は忘れません。
主人も日を追うごとに成長
して行っていると私の目には
映っています。
本来優しい人ですが、
その上に磨きがかかったよう
に思えてとても嬉しいです。」
と明子さんが言うと斉木さん
は黙って頷いてばかりいて
胸が一杯になっていたの
でしょう、喋りませんでした。
みどりが手を上げて発言を
求めて
「お二人共に純心でこんなに
長い時間を一緒に過ごせば
ボロボロ垢が出るように、
何か嫌味が出て来るもの
ですが、
そんなところはなく
素のままで、
こうして同じ空気を吸って
いられるのは凄いことなんだ
と思います。
主人が私に人間として
素直な人が一番器の大きな
人なんだと良く言っています。
それがあって私も素直に
なろうと心がけています。
お二人との出会いで私にも
大きな学びがありました。」
真心のささやきを貴方へ❤️