1月21日




私が「新婚旅行の反省会
なんて聞いたことがないです。
酔狂だけれど、

ちょっとオシャレです。

多分こんな会議は、
王家や王族、



日本では天皇や皇族方の
新婚旅行のお付きの人達の
反省会はあるとは思いますが、


当のご本人達を交えての
お話し合いは世界初かも
しれません。」
と言うと、

すかさず斉木さんが


「これは僕達が如何に
恵まれて人生を送っているか
の感謝を再確認する上でも
大切な機会なのだろうと
思います。



ごく一般の人達が新婚旅行に
1ヶ月近くも行けるカップル
は稀だと思います。


高級サラリーマンであっても
上司に1ヶ月間新婚旅行に
行くと言えば、


会社を辞めてから行って
こいと言われますよ。


それによく和氣さんご夫婦が
僕達の新婚旅行に同行して
下さったものだと驚き、
感服し、

そして有り難かったです。


僕達2人だけで1ヶ月
長期の旅行は不可能だったと
思います。

ひょっとしたら途中で帰国
をして成田離婚なんてハメに
なっていたかも知れません。


お二人には足を向けても寝れ
ませんし頭も上がりません、
本当に!」



斉木さんの言葉が終わると、
みどりが

「私が主人からヨーロッパ
旅行に連れていってあげると
言われて大喜びし、

その後に新婚旅行の
付き添いと聞いて愕然と
しました。


斉木さんに以前お会いした
時の印象がスポーツマンで
正義感が強く厳いかつい
感じで、

ちょっと恐そうと思って
いましたから、

でもご一緒してみると実は
素直で優しい人と分かって、

人は見かけじゃないな特に
男性は見かけと中身はまるで
違うんだとつくづく勉強に
なりました。


でも斉木さんの大切な
トランク未着事件の時は
本領発揮で理路整然として
毅然とした態度は流石だなあ
と感心しました。


これぞ男の見せ場と
拍手したい心境でした。」


と言うと斉木さんが大いに





「みどりさんはシャモニーの
次は何処が良かったですか?」

と話しをそらすと、みどりが
苦笑いしながら









「バルセロナの
サグラダファミリアが印象に
残っています。」
と言うと


明子さんも同調して大きく
頷いていました。


みどりが続けて

「グラナダの

アルハンブラ宮殿の美しさ

はずっと私の脳裏に焼き

付いて離れません。

本当に素敵でした!」






グラナダのアルハンブラ宮殿



真心のささやきを貴方へ❤️