7月28日  K.Hさんの感謝の花束




猛暑の中の向日葵




暑さに負けないエキナセア





敏達天皇は在位14年、
48才で崩御されて
しまいました。



皇后炊屋皇女は
広姫薨去(こうきょ)の後
を受けて

敏達帝の皇后として
10年近い歳月を送って
いました。



当時天皇が崩御されると

新しく殯宮(もがりのみや)
を建てて長い場合は
3年にわたって天皇の

亡骸(なきがら)と共に
暮らさなければなりません
でした。


天皇の遺骸は日に日に悪臭
が漂って来ます。


死に装束である白衣には
臭いがしみついて我慢の
出来ない状態になります。



炊屋大后(かしきやおお
きさき)はそろそろ十ヶ月
になろうとしていた時に、


やっと棺からの悪臭が少し
づつやわらいでホッとして
いる時、


子供達に会えない
淋しさもあって殯もがり

期間の終了をいつにしよう
かと考えていました。



暗い殯もがりの部屋には、
わずかな灯明の灯りしか
ありません。

その灯りを所在なく
眺めていたら、


人影が浮かび上がり自分の
方に向かって段々大きく
なってきました。



それはこともあろうに1人
の男性でした。


異母兄、腹違いの兄の
穴穂部皇子でした。


大后は驚いて立ち上がり


「何者です!」と


声を張って言うと

「死んでしまった大王
ばかりに仕えて弟である

生きている私には何故
仕えないのか」と


訳の分からない言葉を発し
ながら大后の腕を掴んで体
を引き寄せました。


次の瞬間に強引に抱きつき
死臭の染み込んだ白い装束
を剥ぎ取ろうとしたので


「誰かある、狼藉者です」と


大声で声の限り叫ぶと
さすがに驚いたか、

大后の体を離したすきに
侍女が駆けつけ、



兄の用明天皇の腹心の部下
の三輪逆みわのさかりが先頭
となって部下達数人と


穴穂部皇子を取り囲んで
殯宮の外に連行して行き
ました。


殯宮に押し入って来た
穴穂部皇子を

外に連れ出される姿を
見ながら

大后は彼の意図
を読み取っていました。


大后と特別な関係になれば

皇位につける可能性が出て

来ると考えた結果の行動
でした。


結局は物部守屋と組んだ
末に、対蘇我一族との
決戦に破れて、


物部氏と共に穴穂部皇子も
滅亡して行きました。





真心のささやきを貴方へ❤️






サルビア




ビンカ




誰が見ても薔薇


和氣先生との対話もご覧になって下さい↓