12月29日  明日は雪の予報



金輪島の朝




プロローグ 


「この物語はアフターコロナに新しい世界を作る主役、女性に捧げる応援歌です。

スーパーヒロイン、キクシをメインとして日本の歴史を辿って行きます。日本女性の素晴らしさの原点を探ります」





大綿津見神


「あなたはキクシさんじゃろ、中にお入りなされ、誰かを探しに来たのかね?わしの仲間の海神が何人か連れてこの城にきたようじゃ。これから事情を聞くところだ、一緒に来るかね。」




キクシ

「はい、大神様、願ってもない有り難いお言葉です。私は

もしやと思い海に落ちて姿

が見えなくなった建王子と

甘夫人を探しに来ました。



お察しの通りでございます。



私の友人の鮫のサム君から、


巨大鮫の大平さんに2人を

含む5人ほどが呑み込まれた

と聞きました。



でも大平さんは海の龍神様

ではないかと思っていました

ので、

その大元の大綿津見神の

神様をお訪ねすれば必ず

何かわかると思いやって

参りました。」



大神は

「その者達かどうか分からぬが、ここに来た者がいるから会って見ると良い。」



と言ってキクシを案内する

ように先に立って歩き

出しました。




大勢の魚達のいるところを

通って洞窟のような所に

入って行きました。



そこに5人の人間と巨大鮫に

化身した海龍神の大平さんが

静かに座していて、




大綿津見の大神の出座される

のを待っていました。


キクシが沢山の魚達が集って

いるところで、


ふと耳にした話題が気に

なっていました。






大きめの魚が

「さっきね、ウロコのない

俺様ぐらいの大きさの魚が

何匹も海の上つ方にいて

手びれと2枚の足びれを

バタバタしているのさ、



不思議に思って近づこうと

したらサメノ野郎達がウロ

ウロしていたのでやめたのさ。


それにしても変なやつら

だったよ。」




キクシは宝船が転覆した時に

投げ出された人達だとすぐ

分かりました。



それを鮫のサム君やザメさん

の子供や仲間達が他の危険な

魚達から守ってくれたに相違

ないと思い感謝と感激で

そして嬉しさで胸がいっぱい

になりました。






キクシを見つけた甘夫人が

「キクシ様!」と叫んで

飛びついて来て、言葉になら

ない言葉を発しながら


しばらく2人は抱き合って

いました。


建王子は複雑な顔をして

立ち尽くしていました。



綿津見の大神は何も言わず

只見守っていました。



建王子は

「またまたキクシ様にお助け

頂きました。お礼の申し

ようもございません。」


と言って深々と頭を下げ

ました。




真心のささやきを貴女へ❤️



ベイサイドビーチ坂



坂海岸の落日



夕暮れの菊



和氣先生との対話もご覧になって下さい↓