12月24日  







プロローグ 


「この物語はアフターコロナに新しい世界を作る主役、女性に捧げる応援歌です。

スーパーヒロイン、キクシをメインとして日本の歴史を辿って行きます。日本女性の素晴らしさの原点を探ります」




キクシと金さんは必死に

建王子と甘夫人の名前を

叫び続けました。




キクシには甘夫人が

「キクシ様助けて!」と

叫ぶ声は聞こえましたが、

それが何処から聞こえて

くるのか分からずじまいで、

その内声が聞こえなくなって

しまいました。







キクシの船と共にいた

巨大鮫の大平さんは、

宝船の遭難とほぼ同時に

キクシの船から離れて行って

しまいました。







キクシの船と護衛船で海に

落ちた人達を助け上げ

ましたが艦長の亭さんの姿は

ありません。




35人のうち全員をすくい上げ

たわけではありません。





24人は掬(すく)い上げ

ましたが残りの11人の行方

は分かりません。





船腹を空に向けて無残な姿の

宝船を見ていた金さんが、


「キクシ様、あの宝船の中に

何人か閉じ込められている

のではないでしょうか。




私が船のはらの上に乗って

表から中に合図を送って

見ようと思います。」


キクシも 「それは良い

        考えです。


早速船を近づけあの船の中

をさぐってみてください。


亭さんは責任感の強い人です

から船から下りず、きっとあの

中にいるに違いありません。




波が時折高くなるので充分

気を付けて下さい。」



金さんは見事に自分の船から

宝船のお腹に飛び乗りました。



飛び乗ったら直ぐにその音に

打ち返すように、船体の中

からコンコンと船底を叩く

音が聞こえました。



幸にして船底に穴があいて

いませんので、


船底と海水の

空気があってそこで呼吸が

できるようです。


金さんの部下も2人が転覆船に

飛び乗り、3人で船底に穴を

あけるよう試ています。




船の中に何人いるかを知り

たくなっていましたが、


船中の人たちを助けることに

集中して祈ったところ船底に

穴が開きました。



6人の命が救われ

残す処5人となりました。




真心のささやきを貴女へ☺️








和氣先生との対話もご覧になって下さい↓

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