12月22日  安芸の小富士



庭のラベンダー






プロローグ 


「この物語はアフターコロナに新しい世界を作る主役、女性に捧げる応援歌です。

スーパーヒロイン、キクシをメインとして日本の歴史を辿って行きます。日本女性の素晴らしさの原点を探ります」



鞆(とも)の港で宝船と

二艘の護衛船の飾り付けと

整備を終えて朝鮮半島の

新羅に向けて出発をします。




乗組員達は、かって大陸まで

行った経験者半数とそこに

若干の水夫(かこ)達を加え

て精鋭達がそろいました。



大型船である宝船には甘夫人、建王子を大使とし、


亭艦長が指揮官として35名が

乗り込み、護衛船二艘には

経験豊かな、水夫頭と副頭目

10人がそれぞれ乗船し

ました。




鞆から阿岐(あぎ、今の広島)

の港に立ち寄って瀬戸の内海

を右手に陸地を見ながら

西に行きました。



3艘共に適度な間隔を保ち

ながら進み、キクシと金さん

の船は船団からはるか後方に

陣取り、後詰(ごづめ)

として、



味方にも気付かれないように

阿岐の港から出港しました。


キクシの船は中型で総勢15名

の軍勢です。



金さんが手塩にかけて育てた

特殊部隊で、一騎当千(いっき

とうせん)の強者達で構成

されています。



一人一人が別々の専門性を

持ち、例えば槍に勝れている。刀剣の名人、

弓矢の達人、

水練にに秀でている、

走力が鹿に負けない、

巨石を持ち上げる力持ち、

棒術、柔術、手裏剣、

遠くを見る眼力、

誰よりも勇敢、

誰よりも臆病などなど、

よくも集めたと感嘆する

しかありません。


当然ですが航海術に優れた者、


天気や風を読む専門家と

医術に精通している者もいる、


こんなに頼もしい集団は他に

例を見ないでしょう。




キクシは鮫の

サム君とザメさんには途中の

阿岐のあたりから、

船団を守って行ってもらう

ように頼み、





巨大鮫の大平さんには筑紫の豊の浦あたりで待機してくれるようにお願いしました。



巨大鮫が船団に近付くと恐れ

おののくようになってしまう

と考えて、

キクシ達と共に朝鮮半島に

向かってもらうようにして

航行中に大平さんと仲良し

になろうとキクシは考えて

いました。



彼等の大量の食べ物はキクシ

の船に陸上のものはすべて

積み込んであります。



途中で彼等に御馳走をする

つもりです。

(キクシの独白)




真心のささやきを貴女へ❤️



夕景と献花ニ題







和氣先生との対話もご覧になって下さい↓