12月18日  パステルカラーの金輪島の朝


寒さに強い葉牡丹


プロローグ 


「この物語はアフターコロナに新しい世界を作る主役、女性に捧げる応援歌です。

スーパーヒロイン、キクシをメインとして日本の歴史を辿って行きます。日本女性の素晴らしさの原点を探ります」




スメラ様は

口数は少ないが

的確かな言葉で事実を伝えて

くれる武王子に全幅の信頼を

置いていました。




武王子はスメラ様が最も

適性を発揮し易い環境を

作ろうと腐心(ふしん)を

していました。




スメラ様は最高権力者であり、大天津ヒモロギとしての大役

もおありなので武王子の神経

の使い方も尋常ではあり

ません。




大天津ヒモロギとは、


すべての神々のお伝えを

お受けする御役で、

私的な考えや感情並びに生活

は許されません。



神々の御意図のかがふる所

として神聖でなければなら

ないのです。


従ってこれまでも皇居内に

滞られ一歩も外部にお出に

なりません。



スメラ様の唯一のお楽しみと

息抜きは皇居内にある庭園の

お散歩だけなのです。



ところがスメラ様は

外の出来事をよくご存知で、

下々(一般庶民)の生活習慣

などにも精通しておられます。



或る時華玄さんが「スメラ様

は何故そんなにいろいろ

ご存知なのですか?」と

お尋ねしましたら、

不思議なことを申された

のです。



スメラ様

「私の五感「見る、聞く、

嗅ぐ、味わう、触る)と

キクシの五感は一緒になって

います。



私はキクシの考えや感情、

行動の動機などは全て

分かります。



それと同じくキクシも私の

考え、気持ち、如何に有り

たいかを解っています。





つまり私とキクシは二体同心

なのです。」



武王子は言葉少なに

「スメラ様

とキクシに同じ内容を伝える

ようにしています。


この二人が同じ考え、

同じ感情、行動の動機と

規範が同じであることが

ヤマト国の平和と安定に

つながると考えています。」




キクシは甘妃から

の申し出である高志の国の

彦主人王のスメラ様への

謁見の願いを聞いて

ヤマトにとってもスメラ様に

とっても朗報であると

受け止めました。



キクシにはスメラ様から

新羅とのことは任せたよの

お言葉の意味を咀嚼(そしゃく)し、

いよいよ実行の段階に

入るべき時が来たという

思いに至りました。


甘夫人がヒスイの獲得に成功

されたのをいよいよ準備が

整ったと解釈し、




早急に宝船を出港させる

決意を固めました。




真心のささやきを貴女へ❤️



可憐なサクラソウ



冬なのに菜の花



和氣先生との対話もご覧になって下さい↓