12月14日   夜明けの海景










プロローグ 


「この物語はアフターコロナに新しい世界を作る主役、女性に捧げる応援歌です。

スーパーヒロイン、キクシをメインとして日本の歴史を辿って行きます。日本女性の素晴らしさの原点を探ります」




ヒスイを譲り受ける条件が

決まり、

数量なども甘夫人の希望

通りになったところで



「須久名様、あなた様の

一番の願いは何か本音で

お聞かせ下さいませんか?



私の夫はヤマト国で外交を

担当する建王子です。

スメラ様の腹違いの弟です

から政治的な国内外の情勢に

精通しています。



何かしらお役に立てると

思います。」と



上品な巫子老師を甘夫人は

感覚的に受け入れたの

でしょう。



このお方のために、何かを

してさしあげたいという

気持ちになりました。



巫女老師は少し申し訳なさ

そうに


「はい、有難うございます。


私の立場は高志の王も血縁で

あるし、主導権争いに負けた

阿彦人(アヒコト)も同じく

血の濃い関係にあります。



争いの元は、私達の一族が

もっと結束して良い暮らしが

できるようになるために、

どうすれば良いのか話し合い

の中で起きた諍(いさか)い

でした。



私の唯一の願いは一族が

仲良く一つにまとまって

くれる事、

これ以外にはありません。



私達の力だけでは関係修復が

できかねます。


スメラ様のお力が必要だと

思っていました。


今まではどう考えてみても

手がかりがなく、

途方に暮れていました。




ご先祖様や

守り神様のお蔭で

甘妃様とお引き合わせ頂いて、


愁眉(しゅうび)が開き、

暗闇にさぁーっと光が

差し込んだ思いで御座い

ます。」





甘夫人は老巫子様の話しを

聞きながら、

これは必ず実現させなければ

と心にかたく誓いました。




翡翠


須久名さんや阿彦人の協力で

翡翠の採掘採取の時間が

大幅に短縮され予定の日数の

半分ほどで済んでしまい

ました。



そこで甘夫人は須久名さんの

希望を叶えるために帰路、

高志の国の彦主人王

(ひこぬしおう)に

一目会って仲直りの下地を

作ろうと思い、




金さんに「お願いがあります、

金さんもご存知の通り


須久名様のご希望を叶えて

差し上げたいので彦主人王に

お会いしたいのです。



先行して頂いて私がお会い

したい旨を前もってお伝え

して下さいませんか?」



「承知致しました。


先遣隊として私と5名の兵を

連れて出発しましょう。」


金さんは翡翠の調達が

順調すぎるほど上手くいった

ので上機嫌で高志の国に

向かいました。


真心のささやきを貴女へ❤️




美しい夕暮れ






和氣先生との対話もご覧になって下さい↓