12月13日  漁り火残る朝景





紅白の椿









プロローグ 


「この物語はアフターコロナに新しい世界を作る主役、女性に捧げる応援歌です。

スーパーヒロイン、キクシをメインとして日本の歴史を辿って行きます。日本女性の素晴らしさの原点を探ります」





甘夫人は金さんに


「私がヤマトを代表して、

あちらの人達と会いに行く

前ぶれをお願いできませんか、


私の責任に於いてこれからの

翡翠を買い取る交渉を相手の

最長老の巫子様とさせて

下さい。」






金さん

「承知致しました。

私が先方に出向き

甘妃様(甘夫人)のご意向を

伝えて参ります。



巫子老師様は争うお気持ちが

ないように阪弥さんから

伺っています。





甘妃様にお出まし頂いた方が

良い結果となりましょう。」





とヤマト内部での話し合いが

つき、


甘夫人が阪弥さん以下数人の

護衛と共に、


高志の分流の部落に入って

行きました。



粗末な門を入った所で

巫子老師が出迎えてくれて

いました。




甘妃は小走りで巫子老師に

近付き、いきなり



「以前何処かでお目にかかったような懐かしい気が致しますが、お初にお目にかかります。

ヤマトの国の甘と申します。」




どうやらこの老女様は村長

なのか族長なのか、


ここでは一番偉いらしいと

甘夫人は感じ、



駆け引きをせず、

本音をぶつけて見ようと


「私はヤマトのスメラ様の

ご命令でこの土地に翡翠

(ヒスイ)を求めに参り

ました。



しかし私達は不慣れなため、

なかなか石を見つけられ

ません。


この地にお住まいの皆様で

あればお詳しいと思いますし、



もし今までに採取した翡翠

があれば是非お譲り頂き

たいのです。



こちらで採れるヒスイは

一級品と聞いています。



朝鮮半島の平和はヤマトの

平和にとっても大切なので、



私が新羅王への贈り物として

持参したいものの第一位が

ヒスイなのです。


どうかご協力頂けませんか?」



じっと甘夫人の言葉を聞いて

いた巫子老師は静かな口調で



「私はこの部落の長老格で

名は須久名(すくな)と

申します。


私達は高志の国の彦主人王

(ひこうしの王)の縁続き

の者で阿彦人(あひこと)は

彦主人王の孫に当たります。


政変があって私達はこの地に

命からがら逃れて来ました。




どうぞ礼儀知らずの阿彦人達

をお許し下さい。


お申し越しのヒスイのお譲り

する件は承知致しました。



しかしどれほど御入用なのか

お聞かせ下さい。


もし足りなければ採掘など

して間に合わせましょう。」





2人の女性の話し合いは、

とんとん拍子で進みました。




この時はまさか

このに天皇家の継承に

この一族の子孫が大きな

働きをするとは思っても

見ませんでした。



継体天皇はこの一族の出身




真心のささやきを貴女へ❤️



常盤さんざし



いもかたばみ





和氣先生との対話もご覧になって下さい↓