11月27日  平穏な安芸の小富士


ビオラと葉牡丹


プロローグ 


「この物語はアフターコロナに新しい世界を作る主役、女性に捧げる応援歌です。

スーパーヒロイン、キクシをメインとして日本の歴史を辿って行きます。日本女性の素晴らしさの原点を探ります」




スメラ様

「宝船を出すのは平和的で

賛成です。


ヤマトらしい案です。


その宝船を護衛する船を出す

のは良いと感じますが沢山の

船を出すのは、相手を威嚇

するようになるので得策とは

思えません。


それよりも最新の中型船を

三艘だけ出した方が相手に

考えさせる材料になるのだと

思います。」




それまでは黙って意見を

聞いていた讃王が


「私の任務はヤマト国の

防衛軍の充実と訓練にあり

ます。


基本的にスメラ様のご意向で

他国を攻撃しないという

方針に従って防衛には力を

いれていますが、


軍船も守りに適した装備を

しています。もし新羅を攻め

ざるをえなくなったとしたら、


ヤマトの軍船の改造や新造船

を作る必要があります。


今回の外交問題は、ヤマトの

軍備を見直す良い機会と

なったと思います。


国内はスメラ様の卓抜した

お力とお人柄、神々の御加護

で良く治っています。




大乱を乗り越えてヤマトの

民達も国が平和であるのを

喜んでいます。



今であれば国全体のまとまり

が取れていますから、

新しい軍船の建造は容易だと

感じます。



今こそヤマトの国力を増強

する良い機会ではないで

しょうか。」


と自信に満ちた口調で語る

讃王をキクシは成長した

我が子を見るような眼差しで

見つめていました。




「讃王様、このヤマトの軍の

強味をお聞かせ下さい

ますか?」



「はい、陸戦の部隊は他国の

ような寄せ集めではなく

兵には土地を与え平時では

農耕に勤しませ日常では


礼儀と武技を生活の中に取り

入れています。



いつでも危急の場合には

一定の兵員は集められるよう

に組織してあります。



勤勉で実直、言っててみれば

質実剛健と表現できる兵達

です。


私は彼等を心の底から誇りに

思っています。


兵達にはスメラ様と国に

忠誠を尽くすよう常に教導

しています。




そして悪人は徒党を組むが


私達は良いことをするために


手を組むと教えています



素晴らしい結束が出来

上がっています。」



キクシは聞いていて嬉しく

なりました。


しかしこの際、弱点も聞いて

おこうと、再び讃王に水を

向けると



「それは先程申し上げた守る

武器はあっても攻める武器が

ないところです。



それに軍船にしても大国

(漢帝国)にあるような

巨大なものはなく中程度で

とても海戦には向きません。




これを機会にヤマトを守る

ためにも海の戦いにも対応

できるようにしたいものです。」






影の声


軍備の増強は国の民を

疲弊させます





夕去し後の美しい夜景









真心のささやきを貴方へ❤️






和氣先生との対話もご覧になって下さい↓