11月26日   夜明け前の漁り火




プロローグ 


「この物語はアフターコロナに新しい世界を作る主役、女性に捧げる応援歌です。

スーパーヒロイン、キクシをメインとして日本の歴史を辿って行きます。日本女性の素晴らしさの原点を探ります」





スメラ様

「キクシの意見には一理ある

と思います。


でもいきなり出兵とは、性急

すぎのような気がします。」





建王子

「私がもう一度使者に立って

みましょう。聞くところに

よると高句麗の軍は強力で

常に大国である漢民族と

戦さを続けています


勝ったり負けたりを繰り返し

ながらも頑張っています。



漢民族の脅威を押さえながら

どうやら南に向かって軍を

動かす兆候があります。



南の三韓が不安定であれば

北の高句麗にとっては好都合

です。


以前よりは北方の脅威は

増しています。


新羅王はその辺のところは


私達よりははるかに敏感に

感じ取っているに違いあり

ません。


もし高句麗が攻め寄せて来た

ならばヤマトが救援に駆け

付けるのをのを条件として

百済や伽耶に圧力をかける

のを止めさせるとする外交策

はいかがでしょうか?」





建王子のこの意見には

スメラ様はじめ全員が賛成

をしました。



そこに遅れて讃王が話し合い

に加わりました。


キクシが、かいつまんで

今までの話しの経緯を話し

讃王も建王子の策に賛成を

しました。



キクシが気になったのは神

からのお答えに外交努力

のみでは難しい、



その他の策も考えて併わせ業

で和平は達成されるとあり

ました。



建王子の策に何かを加え

なければならないのではない

かと考えていました。




花ちゃんの顔を何気なく眺め

ていて、ハッと気付きました。


それは魏の国での甘さん

(今は建王子のお妃様)

の活躍を思い出し、



示威活動(じいかつどう)は

硬軟両方の方が効果がある


そこで甘妃に1役買ってもらい、この際建王子と共に新羅に

渡って頂き、


軟の方の示威の主役をして

頂いてはと思い付きました。


キクシ

「スメラ様、私に提案があり

ます。


建王子様の案に賛成です。

そこにもう一手加えては

いかがでしょうか。



建王子妃である甘さんに使節

の副使となって頂いて、


ヤマトの国より宝船を新羅に

向けて出すのです。





甘さんがその中心となって

七福神を彩り勝太王をあっと

驚かせるのです。



その宝船を守ってヤマトの

水軍が、軍備は隠して兵は


武装の上に平服を着せて粛々

と進ませます。」



建王子がスメラ様の顔色を見

ながら



「良い案ですが軍船は出さず

武装せず沢山の船を出し海を

ヤマトの船でうめつくしては


どうかと思います。」


まだまだ議論は続きます!



和氣解説


神功女帝のお陰で中世まで

外国からの侵攻はなかった。





真心のささやきを貴方へ❤️



温井ダム




見事な葉牡丹


和氣先生との対話もご覧になって下さい↓