７月１４日 雨上がる
「プロローグ この物語はアフターコロナに新しい世界を作る主役、女性に捧げる応援歌です。
スーパーヒロイン、キクシをメインとして日本の歴史を辿って行きます。日本女性の素晴らしさの原点を探ります」
キクシ
「皆さん大変ご心配を
おかけ致しました
何が何だか、
何が起きたのか
わからないまま
いつの間にか
多分一瞬なのだと思いますが
中国後漢の首都、
洛陽が炎につつまれるの
を見てしまいました
後漢の相國（しょうこく）
董卓（とうたく）が悪政をひき
大勢の民を苦しめたのだと
聞いています
私はこの地を数時間留守にした
つもりなのですが、
どの位の時間が立って
目覚めたのですか」
張さん
「キクシ様は3日3晩お眠りに
なった状態でいらっしゃいました
ここに居ます建王子様や
亭さん、妹の甘（かん）さんに
キクシ様の寝ずの番をして
頂きました」
キクシは初めてしげしげと
甘さんの顔、姿、しぐさを見て
改めて驚きました
「甘さん 貴女は本当に
美しい女性ですね
私はなんと表現して
良いかわかりません
私のお仕えしている
比女巫子様も
美しいお方ですが
別世界の存在なので
比較対象とはなりませんが
甘さんはこの世の
最も美麗な女性と
言って良いと思います」
絶世の美女と謳われるお市の方
キクシにそう言われて
甘さんは顔を赤くして
恐縮するばかりですが
妹にかわって亭さんが
「妹をそんなにお褒め頂き
兄として私も
嬉しゅうございます
妹もキクシ様が
大好きと言っております
何らかのお役に立てて
幸いです」
キクシがこの世に戻って
来たのを全員が喜び
紫水晶は張さん達の数人で
掘り出し皇帝陛下に捧げる
貢物として用意が完了しました
南方系の弱っている
乗組員数名を
気候の温暖なこの地に残して
療養をさせるよう
キクシは指示をしました。
新しい乗組員として
船頭（ふながしら）に
張さんを任命し
その仲間12名を
組み込み
最良な型が整い
いざ出航です
まず仁川（いんちょん）へ
順調な船旅で
物見遊山（ものみゆさん）の
ような楽しい時間でした
美しい海岸線にそって
船はまたたく間に
仁川港に着きました
キクシはここで
水や食糧を補給しようと
亭さん達と話し合っていました
「キクシ様、実はこの地に
辿り着いた際
土地の人々に
かなりの食物を
差し上げてしまいました
仁川では大量の食糧補給が
必要ですが私はこの地の
相場が全く分かりません
そこで張さんと
私（本来の責任者）とで
食料の仕入れを行う
許可を下さるよう
お願い致します」
この申し出をうけて
キクシから協力を要請された
張さんは
「喜んで亭さんの
お力になりましょう
仁川の商人達は
達者な人が多いですからね
この船を見たら
大きく値段を
ふっかけてくると
思いますので
複数の業者に
値段を出させてその中から
選ぶようにしましょう」
さすが張さんの智恵！
今度こそ中国本土に向かって
出港です
お祈りの言葉
1日も早く新型コロナウィルスの拡散が終息しますようお願い申し上げます
世界中の人々の生命をお守り下さい
顕彰大神通力
けんしょうだいじんつうりき
真心のささやきをあなたへ❤️
和氣先生との対話もご覧になって下さい↓
