「プロローグ この物語はアフターコロナに新しい世界を作る主役、女性に捧げる応援歌です。
スーパーヒロイン、キクシをメインとして日本の歴史を辿って行きます。日本女性の素晴らしさの原点を探ります」
キクシが失神したのを横にいた
剛力の張さんが感づき、
すぐに体を支え、抱え上げ急いで
洞窟の表に出ました
犬のケンちゃんはうるさい位
吠えていたのに静かになって
張さんの少し先を歩いて
行きました
建王子と亭さんは何が起きた
のかが分からず心配顔で
張さんに付いて下山して
いきました。
張さんは
「まず私の家にキクシ様を
お運びして、しばらく安静にして
いればご回復されると思います
建王子様と亭さまもご一緒に
来て頂いてキクシ様の正気が
戻る手当をお手伝い下さい」
建王子も亭さんもそのつもりで
充分いましたので積極的に
何をすれば良いか教えて
欲しいと張さんに頼みました
「私の家には家伝の妙薬があります。それを少量づつ口に含ませて
下さい
体が熱を帯びてほてってきます。
どちらか薬を含ませその間もう
お一方が扇で風を送って下さい
私はキクシ様に邪悪なものが
乗り移らないよう、
敷地の四隅に水晶を埋め
部屋の四隅に香をたき込めて、
祈祷を致します
これを行なっていればキクシ様は
必ず帰って来られます
目の前にいらっしゃる
キクシ様はお体だけで
三体あるうちの
幽体と
霊体はキクシ様の肉体からは
抜けています
その魂魄（こんぱく）
が何処に行ったのかは私には
分かりません」
張さんの理解不明な説明を受けて
ただ茫然としていた2人は早速、
建王子が妙薬を少量キクシの口に
入れました
亭さんは静かにキクシを見て
いましたが
「建王子様、私は妹を連れに
船に行かせて下さい、
2人で直ぐに戻って参ります」
建王子は首を縦に振ってそれに
許可を与え亭さんは皆の待つ
船に戻って行きました
建王子はキクシの唇に妙薬を
含ませる度に顔の色の変化に
気づき
「張さんの言う通りキクシ様は
間切れもなく生きている
魂と肉体が別々に存在している
だけなのだ」
と一人言を言ってキクシより
青かった自分の顔色が良くなって
行くのを心地良く感じていました
そんなところに亭さんと
妹の甘さんが
戻って来ました
2人もキクシの
体全体が活性化して行くのを
見て安心の大きな溜息をつき
3人で顔を見合わせました
お祈りの言葉
1日も早く新型コロナウィルスの拡散が終息しますようお願い申し上げます
世界中の人々の生命をお守り下さい
顕彰大神通力
けんしょうだいじんつうりき
真心のささやきをあなたへ❤️
謎のスケルトン
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