7月11日   朝鮮通信使



「プロローグ この物語はアフターコロナに新しい世界を作る主役、女性に捧げる応援歌です。

スーパーヒロイン、キクシをメインとして日本の歴史を辿って行きます。日本女性の素晴らしさの原点を探ります」





キクシ独特の情報集めが

始まりました



村人らに手持ちの

献上品の一部を上げ

この地に来た理由を

話して協力を求めました



「皆さんのお国も大変でしょうが

倭国は小さな国が100もできて

争っています



小さな国の王様は自分が

倭国の一番の王になりたくて

武力を使って相手の国を

攻めています



戦いの終わった現場に行って

見ると犠牲になって

横たわっている遺体は


ほとんどが女性や

小さな子供達です




大人の男達は逃げたり

切り抜けるなどして、あまり命を

落としていないのです。




私の仕えて尊敬している


大王様はもう御高齢で武力で

の国々を抑える力はありません


ここにいらっしゃる建王子は

大王様の次男にあたられます


一番上の姉君、比女巫子様は

やさしく大らかで人を包み込む、

その上先見性を持たれている

お方です


そこで私はまず大王様に

中国の皇帝陛下より



倭国の最高君主であると

認める象徴の金の印綬を

なんとか賜って武力ではなく

その権威で



国をおさめたいとここまで

やって来ました




どうか昔は同じ一族であった

皆様方にお力をお借り

できないかと


これから無事に対岸の中国大陸に

渡れるよう航路や注意点などを

お教え頂けないでしょうか」




キクシは心を込め切々と

訴えかけました



同じ辛い体験をしたのでしょうか、一人の女性がしくしく泣いて

「私も男達の勝手な争いに

巻き込まれて愛しい娘を

亡くした身です



キクシ様のお言葉は

身にしみます


私は是非協力を

させてもらいたいと思います」



と口火を切ると次々に協力者が

現れて来ました


「私のお仕えする大王様は

罪人さえ殺さない慈悲深い

お方です



倭国に来られたのも、

この地に平和な戦いのない国を

作りたいとお考えになって

来られた方です




もしこの中で私達が倭国に帰る

際に自分達も行きたいと

お思いの方は、



漕ぎ手と飯炊きが

出来ればこの船に乗れるだけ

乗せて帰りたいと思います」



建王子や亭さんも大いにうなずき、建王子は両手を広げて歓迎の意を人々に伝えていました





キクシ側には大きな問題を

抱えていました


南方系の漕ぎ手の水夫達が

寒くて慣れない北の荒海に

手こずっているのです


数人の病人も出る始末です



キクシの前に一人の男性が

名乗りでて来ました




私の名は張と言います、

軍役にかり出されて最近やっと

故郷に戻って参りました



キクシ様のお話しやご様子から

人々を思う心が汲み出ていて

感じ入りました



私は船手の部隊にいて

水の上のことはかなり

分かっているつもりです



朝鮮半島から中国本土に


海を横切るのは大変難しく


未経験集団では無理かと思います


もしよろしければ私にも


お手伝いさせて頂けませんか」




これぞ渡りに船



キクシの強運によるものです






お祈りの言葉


1日も早く新型コロナウィルスの拡散が終息しますようお願い申し上げます


世界中の人々の生命をお守り下さい


顕彰大神通力

けんしょうだいじんつうりき






真心のささやきをあなたへ❤️







和氣先生との対話もご覧になって下さい↓

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