７月２日 弥生時代の土器類
弥生時代の織物や土器類 大王の居室内部
「プロローグ この物語はアフターコロナに新しい世界を作る主役、女性に捧げる応援歌です。
スーパーヒロイン、キクシをメインとして日本の歴史を辿って行きます。日本女性の素晴らしさの原点を探ります」
キクシは何を皇帝に
献上したら良いか
なかなか考え付きません
そこで、
これは讃王に相談した方が
良いと考えて
まだ建設して新しい王の館に
向かいました
そこには珍さんも来ていて
好都合でした
「讃王様、珍さん、
お元気そうで何よりです
今日は讃王様に中国の
皇帝陛下に何を
献上すれば良いか
お智恵を貸して頂きに
参りました」
讃王と珍さん、ほぼ同時に
「このたびの大役
ご苦労様でございます」
の後に
讃王が
「さすが大王様です
キクシ様を名代に
選ばなければ
他の者では
このお役目はつとまりません
朝廷の組織は乱れ
各地に群雄（ぐんゆう）が
割拠（かっきょ）して
力のある者が
覇権（はけん）を
争っています
皇帝の支配力が
弱くなり軍事面でも
それぞれの方面軍の
将軍達が皇帝の座を
狙うような有様です
長年国内の治安は乱れ
弱肉強食の
秩序のない状態が
続いています。
私もそんな中で
闘っても闘っても光が見えず
泥の田んぼの中で
もがき苦しんだ結果
倭国を思い切って
目指したわけです」
珍さんも
「私の場合は讃王様のような
大きな戦争ではありませんが
小さな国の中で
それも良く知った者同士の
モメ事で、
大きな悲劇になる前に
少し闘った後
身を引いて来たところです。
それと、妹は
キクシ様とキチッとした
お目通りを頂いていませんので
すぐ側にいますから
ここに呼んで
よろしいでしょうか」
キクシは
「何かがあるのかな」と
感じつつ待っていました
讃王の自分を見る目の変化に
気付いていました。
以前キクシに向けられた目は
女を見る目でしたが
今日は大王の娘を見る目以外の
何ものでもなかったです。
しばらくして
清楚で美しい女性が
入って来ました
「珍の妹の何予（かよ）と
申します。
お顔はいつも拝見しながらも
初めて御挨拶させて頂きます
以後お見知り置き頂きますよう
お願い申し上げます」
と丁重なもの言いで
珍さんの側に座りました
「私の方こそ宜しくお願い致します」
讃王の方に向き直って
「皇帝陛下にどんなものを
献上すれば
良いか讃王様と珍さんに
助言を頂きたいのですが
如何でしょうか
この国は文明文化では
まだまだ未発展ですので
これと言った文物（ぶんぶつ）
もなく私にはとんと
検討もつきません」
讃王
「倭国には
手のこんだ織物があり
花や草の模様の布が良いかと
思います
私はこちらの土器類でも
神事に用いる
高盃（こうはい）や
かわらけ、
花を生ける壺や
土器の魔除けの人形などが
よろしいかと思います
キクシが思いついたように
「あっ！そうだ
ヒスイの匂玉などは
如何でしょうか」
勾玉
讃王も珍さんも
何予（かよ）さんも
賛成して皇帝への献上品は
はた織り物と
神事に用いる土器類に
ヒスイや宝石類と
決まりました
お祈りの言葉
1日も早く新型コロナウィルスの拡散が終息しますようお願い申し上げます
世界中の人々の生命をお守り下さい
顕彰大神通力
けんしょうだいじんつうりき
真心のささやきをあなたへ❤️
雨上がりの夕景
和氣先生との対話もご覧になって下さい↓