前回のオリンピック東京大会の時のちょっと有名なエピソードがありますね。
イギリスの陸上100mの選手でアルフレッドさんが東京に来て、婚約指輪を買ってそれをタクシーの中に忘れてしまった、
ご本人はガックリ、
かなり高価な指輪だったのです。
ところが、そのタクシーの運転手さんがそれを警察に届けてくれた美談です。
その上アルフレッドさんが御礼のお金を2度3度渡そうとしても受け取らなかったので、
尚更感動したお話でした。
和氣
私は新聞で読んだことがありました。
当時26才でした。
よく覚えていますよ。
タクシー運転手さんの名前は私の恩人と同じ名前だったので内田さんでした。
その時の感想は、もし自分が同じ立場だったら内田さんと同じことをしただろうと思ったのを思い出しました。
37才
日本には恥の文化があると聞いていますが、私達世代ではあまり話題にのぼりませんが、
何となくは理解できます。
この際もっと聞きたいのですが…。
和氣
わかりました。
確かに戦前には色濃く「恥の文化」がありました。
男はこうあるべし、女はかくあるべしと、行動の規範が明示されていた過去の日本人の内面的な感情の働きの中で、
特に重視された行動の様式です。
簡単に言うと両親から他人に〔やさしく」しなさいと言われていたのに、自分の嫌いなタイプの人に「つらく」あたってしまったとします。
内面ではあれほど人に優しくと言われていたのに自分は邪見(思いやりがなく無慈悲なこと)にしてしまった。
恥ずかしいことをしたと自分を責める。
もし誰かに見られていたらもっと恥ずかしい。
両親に見られていたら言い訳のしようがないと、心がゆれます。
これからはあんな恥ずかしい言動は決してしないように気をつけようと悔い改める。
このような連の行動様式を
「恥の文化」と言います。
日本人独特の感情様式だと言われています。
私達は先祖の遺産である「恥の文化」のお陰で、清廉な生き方が出来ています。
ご先祖様に感謝です。
「恥の文化」は世界のお手本となり得ます。
真心のささやきをあなたへ❤️
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