たぬきの恩返し
夜更けに戸を叩く音がする
しかし、誰もいない 不思議に思い戸締まりをして部屋に戻ると…
座敷に←(たぬきのつもり)小だぬきが一匹ちょこんと座っていた
:おおびっくりした おまえはなんだパンダか?
:あっしは先日罠から助けて頂いたたぬきです!
:おやそうかい俺にはパンダにしか見えないけどねぇ
:そこんとこは読者の感性で
たぬきと言う事でお願いします!
読者代表:はい絶対たぬき誰が何と言おうとたぬきにしか見えません
:でそのたぬきが何のようだい?
:おかげで助かりましたので、こうして恩返しにまいりました
:恩返しいいよ いいよそんなもん
:いいえ イケませんそれではたぬき仲間から村八分にされます!
:義理堅いねぇ!で何をするんだい?
:えぇ炊事 洗濯 お掃除 家事全般
:おやまるで 家政婦の三田さんみたいだねぇ
ところで今日はもう遅いから寝なさい!
:そうですね ではおやすみなさい グウグウ
:おや?ずいぶん寝付きがいいねぇ!
:へぃ狸寝入りです(笑)
なんてんで翌朝家事をすっかり終えてを起こしにかかる
:若旦那起きてください!
:あぁ~良く寝た んおまえさんは?何夕べのたぬき上手く化けたね
おや?誰か来た…
やばい借金とりだどうしょう
:大丈夫私がお札に化けます!
で いかほどですか?
:すまないねぇ借りたのは五万円だけど…
あっ凄い本当に化けた
←借金とり:ごめんください若旦那お勘定を
:おう すまないねぇこれで頼む
:はい領収書です んやけにこのお札暖いですねぇ!
:そうかい懐に入れてたからなぁ あっそんなに小さく畳むなよ可哀相に…
:可哀相にってお札ですよ!
不思議な顔をして帰る謝金
しばらくすると家の中へ小だぬきが飛び込んで来た…
:いやぁ若旦那が可哀相なんて言うもんだから

あいつお日様にかざしたりしてジロジロ見てたかと思うと小さく畳みやがって
あたしゃお腹が痛くなって 思わず財布の中に小便を…
:おい ばれなかったかい?
:へぃ ばれそうになったんで咄嗟に近くにあった札をくわえて来ました!若旦那これでぱ~っとやりましょう(笑)
