一般の戸建て住宅でも性能が数値で説明できるようになりました。

省エネ基準は何度も改正されました。

その都度、いろいろな基準や用語がでてきました。

 

今年の4月からは、基本的にUa(ユーエー)値とηa(イータエー)値が使われます。

Uは外皮、ηは日射熱取得に関係します。

ηを使う地域は温暖な地域に限られます。寒い地域では使いません。

 

Ua値は外皮の平均熱貫流率です。英語の頭文字を使っているので、意味がわかれば

普段使いされるようになると思います。

以前は床面積だけでした。これが外側の表面部分の面積全体で考えるように変わりました。

 

Ua値は低くなるほど、高性能と言われるようになります。

数値の基準としては、温暖な地域、8つの区分の内、5,6,7地域ではUa値が0.87と

されました。最も寒い雪国の1,2地域では、0.46となりました。

 

問題は価格です。

Ua値が低くなるほど、高断熱仕様となります。当然、材料の性能が重要になり、

性能が上がるほど価格は上がります。屋根、外壁、窓、断熱材と分けて検討します。

最も熱に弱い部分、窓です。

そうすると、数値を低くしようとすると、窓を小さくするようになってきます。

また、窓を1枚で対応しようとすると、かなり高価格な窓になってきます。

 

Ua値を低くすることばかり考えるようになると、非常に危険な深みにはまると思います。

また、Ua値は「建物ごと」に表示しないといけません。

ここも重要な点です。

建設会社ごとの数値ではない、ことです。

この建設会社はUa値がいくつ、ではないということです。

あくまでも建物ごと、です。

 

Ua値は低くしようとすると、いくつかパターンができてきます。

・窓を小さくする。

・建物を大きくする。

この二つが大きなポイントです。

 

外皮=外側の面積=分母で割るので、建物の面積が大きいほど、低くなりやすいです。

また、窓=開口部を小さくすることで、熱に弱い部分の数値=分子を減らすことができます。

分子が小さく、分母が大きくなれば、必然的に数値は下がります。

 

これが危険な考え方と思います。

機械換気で対応すればいい、という切り捨てたような家になるでしょう。

開口部が小さい=窓から搬入することができなくなる、という危険性もあります。

搬入だけではなく、「脱出」もできなくなってきます。

巨大地震等で玄関等が「ひずみ、ゆがんだ時」、窓からしか出られないというケースが

あります。そのときに、窓から出られない、という危険性が考えられます。

 

平穏無事で、省エネだけ考えればいいのであれば、かまいません。

しかし、そうではない場合、災害対策=防災能力も検討すべきと思います。

災害ではなくとも、家電の「大きさ」も考えるべきです。

どこから搬入・搬出するのか、です。

後悔しないように、しっかりと検討すべきです。

 

何度も自宅の改修案を推敲しています。

外壁、屋根、窓は二重化します。

その窓については、防犯ガラス×2はやめました。

外窓は防犯ガラス、内窓はペアガラスにしました。

防災、省エネのバランスを考えた結果です。

また、ガラスの厚みが同じだと共振の可能性があったので、やめました。

 

残ったのは玄関と勝手口です。

ドアを取り換えるのは費用面で良いとは言えません。

そこで、ガラス部分だけを取り換えられるか、検討しています。

玄関と勝手口は1枚で十分です。

極寒地域であれば、風除室のような二重玄関等がありますが、私の地域では

不要です。そこで、窓部分のみ変えようと思います。

 

これで家全体を更新することになります。

費用面でも数百万円は必須ですが、元の建築価格を限界まで抑えていたことが

良かったです。この追加工事を行っても、現在の新築価格で考えると相当に低いです。

正しいローコスト住宅ができます。

 

開口部は十分にあります。

個人的に窓は全開にすることが良くあります。

家全体を「自然の風」が通り抜けないと、家ではないと考えているからです。

機械換気に頼るべきではない、と思っています。

自然の風の力は重要です。

 

「自然光」も必須です。

LEDに頼らずに、自然光で明るいことを重視しています。

光と風が通る家、これが私が考える正しい家、です。

 

防災性能も重要です。

災害=地震、ではありません。

現在の住宅で地震に弱い家はまずありません。

しかし、地震以外の災害に対応しているか、となると違います。

巨大台風、何が飛来するか分かりません。

傘が飛んできた、問題は速度です。

傘は一点集中型で飛んできます。

省エネガラスの飛来物に対しての防御力は低いです。

シャッター雨戸があれば、かなり改善されます。

シャッターでも貫通されることはあります。

外窓が防犯ガラスであれば、貫通することは少ないです。

当然、銃弾であれば別です。撃たれるような地域であれば、防犯ガラスと

「防弾ガラス」が必要になります。これは考える必要はないと思います。

 

シャッター雨戸と防犯ガラス、でほぼ災害に対しての精神的な安堵感は得られます。

さらに、内窓があることで「防音」性能が大きく向上します。災害時の「音」による

恐怖感は相当に改善できます。

 

省エネ基準は変わりました。

いつか、防災基準ができるように思います。

火災保険が例です。

来年以降、最長で5年までしか加入できなくなります。

35年で加入できていた人は、幸運です。私もその一人です。

 

保険料の大幅な引き上げ、加入期間の減少、そもそも保険金が支払われるのか、

という疑問まで出てきました。

自己防衛が大切です。

 

省エネは適度に行い、防災性能をある程度まで高めることが必要と思います。