今日は短編を二つ読みました。
最初は、粛々13年。次に、紅梅月毛です。
どちらも武家ものです。
粛々13年では、独りよがりな考えはいけない、ことを
伝えたかったように感じました。
思いは正しくても、近視眼的に行うのではなく、全体を
見渡したうえで行動することが大切だ、ということかと思います。
紅梅月毛では、この著者の内容に多くあるパターンの一つで
構成されていると思いました。
先の粛々13年には女性が一人も登場しませんでした。
これはこの著者にしては珍しい作風のようです。
後の作品では、二人の女性が登場します。
だいたい一人は美人です。
しかし気が強いようです。
芸能人によくいるタイプでしょう。
ですが、馬の世話に関しては非常に優れた資質と
対応でした。今でいえば、手のかかる機械や備品を丁寧に
嫌がらずに進んで行う姿と感じました。
紅梅月毛とは、馬です。
登場する馬は、競争のために選ばれた名馬たちです。
そこに見た目は名馬とは程遠い馬が、この紅梅月毛です。
主人公が極めて優れた眼力を持っていたこと、そしてこのただの馬が
最も重要な馬であること、馬そのものも非常に情愛が深く賢いことが
伝わってきました。
その「ただの馬」を世話する女性がいます。
先の美人は日の当たる場所、この女性は裏方のような役目です。
家康も登場します。
主人公の度量と力量、頭脳が優れていたことが家康さえも感心する
ことになりました。
本物を見極める力とはこういうものなのか、と思いました。
単に小説として読むのではなく、やはり何らかの教えや教訓が
潜んでいるように思います。