プーチン大統領がウクライナの港湾の安全を保証したことで、穀物価格が10%下落
6月 5日【21st Century Wire】
ウクライナの輸出に関するロシア大統領の発言後、穀物価格が2カ月ぶりの安値に下落した。
ウラジーミル・プーチンは今週、世界の小麦市場に強力な価格安定のメッセージを発し、ウクライナ政権の強力さえあれば、ウクライナの港からの世界の穀物出荷を促進することを確約した後である。
ロシアのプーチン大統領が、ロシアが支配する黒海の港を通してウクライナの穀物を安全に輸出することを約束したことを受けて、世界の穀物価格は4月の水準まで下落した。
シカゴ商品取引所のデータによると、小麦は金曜日に1ブッシェル(27.2kg)あたり10.4ドルで取引されていた。これは4月7日に1ブッシェルあたり10.2ドルで提示されて以来の安値であり、5月中旬のピーク時から10%下落している。
家畜の飼料用トウモロコシの価格も今週は下がり、1ブッシェルあたり7.27ドルまで下がった。
穀物価格は先月、ロシアの継続的な軍事作戦によってウクライナの穀物輸出が買い手に届かなくなるのではないかという懸念から上昇していた。
(画像:Euro News)
西側諸国はロシアが輸出を妨げていると非難していたが、モスクワは繰り返し、自分たちに非はなく、キエフ軍によって設置された水中用地雷のためにウクライナの穀物を運ぶ船が港から出られないのだと表明し続けてきた。プーチンは金曜日、出荷を妨げているのはロシアの責任ではないと再び述べ、船の通行を支援することを約束した。
「ウクライナの穀物の輸出に関しては、私たちは干渉しない。(中略)港への通路に地雷を設置したのは私たちロシアではなく、ウクライナが設置したものです。
私はすでに何度も『ウクライナは地雷を撤去し、穀物を積んだ船の出港を許可すべきです。私たちは、何の問題もなく平和的に通航できることを保証します』と、他の国の政治家全員にお話しています」とプーチン大統領はテレビ局「ロシア24」のインタビューで語った。
また、ロシアの支配下にあるベルディアンスク港やマリウポリ港、ドナウ川を経由し、ハンガリー、ポーランド、ベラルーシを通るなど、穀物を輸出する方法は他にもいくつかある点についても指摘している。
ウクライナの穀物の行方を心配する声は、ここ数週間、特に貧しい国々で食糧難と飢餓を警告する声につながっている。特に国内の倉庫はすぐに新しい収穫物を収容する必要があるため、ウクライナの船はできるだけ早く港から移動できるようにする必要がある、とイタリアの農業生産者を代表する団体Coldirettiは説明している。
「黒海の港から船が出るということは、輸出用の小麦、大麦、トウモロコシなど2000万トン以上の穀物が保管されているウクライナの倉庫が空っぽになることを意味します。そのため、船の通行が阻害された場合、暴動や飢饉が起こるリスクを引き上げるでしょう」
ウクライナは世界の小麦輸出国の中で6位にランクされている。ロシアとウクライナを合わせると、世界に輸出される小麦の30%近くを供給していることになる。Coldirettiによると、エジプトやトルコ、バングラデシュ、イランなどの国々は、小麦の60%以上をロシアとウクライナから購入しており、レバノン、チュニジア、イエメン、リビア、パキスタンも両国からの供給に大きく依存しているとのこと。
(翻訳終了)
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【コメント】
テレグラムでも情報をシェアしていましたが、大事なことですのでブログでも。
周辺の港湾への地雷設置については、トルコも「ウクライナ軍が仕掛けたもの」と認めていました。
(出典:リンク)
また英語圏のニュースでは「ロシアがウクライナから穀物を盗んでいる!」と主張していましたが、これも実際にはアメリカがやっていたことのようです。
さらに以前には、ウクライナ国内から穀物を載せているとされる大型トラックが欧州で車列を作っている映像もありました。
(出典:リンク)