グラウンディング(アーシング)が炎症、免疫反応、傷の治癒、そして慢性炎症や自己免疫疾患の予防や治療に与える影響についての研究結果
The effects of grounding (earthing) on inflammation, the immune response, wound healing, and prevention and treatment of chronic inflammatory and autoimmune diseases
2015年3月24日【DovePress】
Authors Oschman J著
概要:
人体が地球の表面と電気が導電する状態で接地した状態をグラウンディングまたはアーシングと呼びます。そしてその状態が精神的、肉体的に興味深い影響を与えることが総合的な研究から明らかにされています。
その影響は炎症や免疫反応、傷の治癒、そして慢性炎症や自己免疫疾患の予防や治療に関係したものです。
この報告書の目的は二つあります。
1. 炎症学に対する新しい視点を他の研究者に知らしめること
2. 動物実験でのグラウンディングの研究の際、接地の時間と程度が重要であり、炎症や傷の治癒、腫瘍形成の研究結果に影響を与える可能性があるが軽視されがちな要因であることを他の研究者に警告を発すること
身体の一部を接地することで、免疫反応に関係する白血球やサイトカイン、その他の分子の濃度が測定可能なレベルで変化が起こります。
観察された影響について、現在までの研究の結果や細胞の電子的な側面、組織に関する生理学、細胞生物学、生物物理学、生物化学に基づいたいくつかの仮説を提示いたします。
グラウンディングとグラウンディングされていない条件の下、遅発性筋肉痛という実験的な筋肉への外傷を用いて免疫反応を観察しました。
グラウンディング(接地)によって痛みが軽減、循環好中球やリンパ球の数が変化、また炎症に関係する様々な循環化学因子にも影響がありました。
キーワード:慢性炎症、免疫システム、外傷の治癒、白血球、マクロファージ、自己免疫疾患
(参考画像:慢性的な背中の痛みを訴えていた44歳女性の赤外線画像。右は治療前で、左は8週間のグラウンディング治療の後の様子。治療後には痛みがなくなったと話している。赤色部分が炎症で高熱、痛みのある部分)
はじめに:
グラウンディングやアーシングというのは、地表に裸足や手などで皮膚を直接接触させることです。地面の代わりにグラウンディングの条件を再現するシステムを用いる場合もあります。
(参考画像:アーシングのアンブレラ効果について)
主観に基づいた報告として裸足で地表を歩くことで健康が増強されて幸福感が増す、ということは文学の中や世界中の様々な文化圏の慣習に見つけることができます。
地球と継続的に接触することで、継続的な恩恵があることは経験則や計測から明らかにされていますが、様々な理由から、旅行で訪れたビーチ以外では裸足で外を歩きたがらない人が多くいます。
・いつでもどこでもグラウンディングをできる装置について
睡眠時やパソコンで作業中に座っている時、または外で歩いている時などに地表と頻繁に接触することを可能にする、様々なグラウンディングのシステムが存在しています。
自宅やオフィス内、靴に使用することができる、シンプルな導電システムで、シートやマット、手首や足首のバンド、貼り付けシートなどの形式から選ぶことができます。
(参考画像:グラウンディング装置の一例)
このような装置は、外の地面に接触した壁、または窓の下の外の地面に設置された接地棒に挿入されたコードを通じて地面に繋がっています。履物用の装置は、靴底の中足骨の下にある親指の付け根のふくらみ部分(鍼で腎臓の部分に相当)に伝導用プラグがついています。
グラウンディング用装置は、実用面からみると便利で定期的に使え、使い勝手がよいグラウンディング(アーシング)の方法です。
(参考画像:家庭用グラウンディング装置の設置の仕組み)
また装置は臨床の場面にも用いることができ、下記の「現在までに判明しているグラウンディング効果のまとめ」の章でも出てきます。
最近、当報告書の著者を含めた十数名の研究グループが、グラウンディングが肉体に与える影響を様々な観点から研究しました。そしてその研究がきっかけで、十数件の研究が専門家向けジャーナルに公開されています。
前述の予備研究での被験者は比較的少な目でしたが、それぞれの研究を総合することで炎症の予防や大衆の健康に適用できる、新しく将来性のある新境地を開きました。
研究結果は私たちがこれまで明らかにしてきたことの解釈を検証や反証、解明する方法となります。そのため免疫に関する研究を行うコミュニティによって十分に検討されるべきでしょう。
炎症の基本的な表れには赤みや熱、腫れ、痛み、機能喪失がありますが、グラウンディングはそのような症状が軽減、あるいは予防することが可能です。(図1と図2参照)
医療用赤外線撮像を用いた臨床実験において(図3参照)、痛みを伴う慢性炎症が急速に改善されたケースが20件ありました。
このような目覚ましい結果が出た原因に関する推測:
身体を地球につなげることで、地表の自由電子が身体に入って広がり、それによって抗酸化作用をもたらしたのではないか、というのが私たちの中心的な仮説です。
可動電子が負傷の治癒が行われているエリア周辺のミクロ環境を抗酸化し、酸化的破壊が健康的な組織に「巻き添え被害」を与えることで生じる活性酸素種の速度を低下・予防し、一般的に「炎症バリケード」と呼ばれるものの形成を予防・現象させている可能性が特に高いと私たちは考えています。
また、地球の電子によって「沈黙の(silent)」炎症や「くすぶった(smoldering)」炎症も予防や改善が可能ではないかという仮説を立てています。
それが検証された場合、この考え方は炎症反応や傷の治癒の研究の理解を深め、健康や病気における免疫システムの機能の仕組みについて新しい情報を開拓する手助けになるかもしれません。
現在までに判明しているグラウンディング効果のまとめ
グラウンディング治療によって睡眠の改善、昼夜のコルチゾール量の正常化、痛みの軽減、ストレスの軽減、自律神経系が交感神経から副交感神経活性化に変化、心拍変動の増加、傷口の治癒プロセスを短期化、血液粘度の低下の効果があるようです。
まとめは「Journal of Environmental and Public Health」に掲載されています。
睡眠に対する影響
グラウンディングに関する研究の初期のものの一つに、グラウンディングが睡眠や24時間周期でのコルチゾールの推移に対する影響を調べたものがあります。
痛みを感じていて、睡眠障害のある被験者12名が研究対象となりました。
被験者らは8週間、下の図4に示すようなシステムを用い、グラウンディングされた状態で睡眠をとりました。
実験の期間中、被験者の日中のコルチゾールの量が正常化し、ほとんどの被験者は睡眠の改善と、痛みやストレスの軽減を感じたと報告しています。
(以下、略)
【参考】
(翻訳終了)
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【コメント】
やっとグラウンディング(アーシング)の効果を視覚化したものの翻訳ができました~!
元がちゃんとした研究報告だったので、一部表現が専門的な部分もありますが、何よりも効果を力強く語る画像をご確認いただけたら、と思います。
健康系で気になる情報はたくさんありますが、グラウンディングの効果は次のような現象の要因の一つとなっている可能性があるかとも。
・ガーデニングがとうつ病に効果的 (ソースのリンク、英語)
→直接、手で土に触れてアーシングしてますね!
・高層階に住んでいると健康に悪影響があり、流産なども増加(ソースのリンク、日本語)
→主に他の要因ばかりが原因とされていますが、単純に地面から離れすぎたというだけの状態にも理由があるかも?
・日本での自然療法第一人者の東条百合子先生の「砂浴療法」でとんでもない効果があること(ソース、日本語)
→身体全体でアーシングしているから、効果も最高?こちらのリンク先の出典元には、びっくりするような内容がたくさんあります。
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