あなたの子供がエンパスだった場合の対処法
What to do if your child is an empath
【michaelsharp.org】http://www.michaelsharp.org/lightning-strike/child-empath/ より翻訳



エンパスと子供の共感力を守る方法・パート1 の続き、最終章です。



両親と教師向けアドバイス

・中でも一番重要なことは
「虐待はどのような理由があってもダメ」と子供に教えること

子供に虐待が許される理由など存在しえないと教えると、子供は虐待を避け、拒否し、受け入れを拒否するように成長します。しかし虐待は一部のケースにおいては許されるということを子供に教えた場合(例えば、「おしおき」としてなど)、子供は虐待的な状況から自分自身を救い出すことが難しくなる場合もあります。

エンパスや子供だけでなく、虐待を経験すると
大人でさえ傷を受けると前にお話ししました。エンパス・子供・大人に、虐待は絶対に正当化されることはないと教えると、もし彼らが虐待的な状況に直面した時にでも、その場を離れるべきだと彼らも理解できるのです。

これはエンパスにとっては特に重要なことです。虐待はあらゆる人間を傷つけますが、子供やエンパスは特に何倍も傷つきます。だからこそ、エンパスは肉体的、感情的、性的、精神的、あるいは魂的な虐待は、程度の如何を問わず認められないということを最初から教えられる必要があるのです。

どようようなものでも虐待を拒否するように教えるということは、単純で正攻法のように聞こえるかもしれませんが、実際には多くの人は非常に悪戦苦闘するでしょう。親や教師が子供に伝えている基本的なメッセージとは、もし虐待が相応しい場合には、他の人間を傷つけても問題ない、というものです。このメッセージにより、子供は「もし誰かが悪いことをしたら、前に出て傷つけてもよい」と理解します。

このメッセージを子供に直接的に話すことはないかもしれませんが、子供が何か「悪い」ことをした場合には、親や教師、権威のある大人が戸惑うこともなく叫び声を出し、怒鳴り、叩き、傷つけ、恥をかかせ、軽視するなどして、メッセージを具現化して子供に見せています。

私たちは子供に攻撃をし、子供がその攻撃に相応しいと正当化しています。そしてこれはほんの始まりに過ぎません。子供が成長する過程で、このメッセージを聞いたり、具現化されるのを、何度も何度も繰り返し目の当たりにします。

そして私たちが完全に大人になる頃には、誰かが悪いことをしたら痛い目にあうのが「相応しい」のだと自分自身に納得させ、深刻なレベルの虐待、あるいは拷問まで正当化するようになります。

メッセージは明瞭明確です。私たちは子供の頃から、もし誰かが「相応しい」場合、その人間に対して傷つけても自分は罰せられることはない、というものです。

しかしこの考え方やメッセージは、完全に間違っています。この考え方は今すぐに変えられる必要があります。私たちは人として、国として、惑星として、自分たちの頑固な頭の中に、虐待をしていい理由など存在しないということを理解する必要があります。

子供や思春期の若者、大人が何をしたとしても、虐待が選択肢になることは絶対にありません。単純に罰は攻撃である、というだけのことです。人が虐待によって「矯正」されたり「改心」することはごく稀です。通常は、さらに傷を負っただけで終わってしまいます。望ましい効果などないのです。攻撃は地獄のような痛みを与え、その痛みは心身に対して長期的な傷を与え、衰弱させます。

エンパス気質の子供について、これは特に該当します(そしてすべての子供は生まれながらにエンパス気質だということを思い出してください)。子供に健康的で無傷、そして強く育って欲しいのであれば、叩いたり痛みを与えたり、怒鳴りつけたり殴りつけることをやめなければいけません。

虐待を止めること以外にも、虐待はダメなことなんだとこの世の中の子供や若者に、何度も明確に言葉で伝えることもできます。

子供に虐待を我慢しろと教えないでください。そうではなく、子供に虐待の見分け方を教え、見た時は避け、子供を守る力のある人に報告し、可能な場合(子供がさらに危険に合わないような場合など)は虐待に抵抗するように教えてください


・子供と充実した時間を十分に持つ

世界が今よりもずっとよくなるべきだとは思いますが、世界が完全な場所になることはないでしょう。しかし今よりもずっと理想的な世界になったとしても、子供に対する攻撃は時として起こるかもしれません。結局のところ私たちはみな人間の体を持っており、人間の体はコントロールを失うことがあるからです。しかしそれでもいいのです。なぜならエンパスを含めた人間には回復力があるからです。

この記事では、私は何度もエンパスは非常に繊細だと強調してはいますが、エンパスは背骨のない感情的なゼリーのような、弱弱しい小さな肉の塊ではありません。数年~数十年の虐待を受けておらず、自分の安全な場所や境界線を構築するように教えられ、虐待を拒否するように教えられた場合、つまり、組織的に抑圧され傷つけられ続けていない場合は、エンパスににも強さや回復力があるということです。

私たちの肉体には回復力がありますので、誰かがコントロールを失った際の思いがけない悪影響にも対処することは可能です。肉体には(問題に)対応し、回復するメカニズムが内臓されています。そしてこのメカニズムが機能し、適切に「充電」された状態であれば根深いトラウマにさえ対処することができるのです。

身体のこのメカニズムが適切に機能し、十分なエネルギーを持つためには、できる限りのたくさんの愛情を注ぎ込むだけでいいのです。

つまり家庭では、たくさん抱擁を与え、愛情をかけ、お世話とサポートをできる限りしてあげることです。学校では、前向きな評価や注意を払うこと、そしてサポートをしてあげることができます。

エンパス気質の強い子供、そしてあらゆる子供たちが、今の子どもたちが受けているよりも、ずっと多くのお世話と愛情、適切な肉体的接触、与えることのできる限りのサポートを必要としていることは、言う必要もありません。

親としては一日の中で限られた時間という問題があるでしょう。教師には、クラスの生徒数や与えれた権限の問題があります。

私から両親へ提案できることは、自分の子供の感情的・精神的ニーズを優先し、友人との飲み会やママ友とのお茶会などは後回しにすることです。そして教師の方は、注意を払うように心がけ、同僚(や政府)が死(戦争など)に支出することを止めさせ、生きている者のために支出するよう促進することができるでしょう。

私たちは豊かな社会に暮らしています。そして経済的に豊かな世代から、精神性に重きをおいた、人間中心の経済へとシフトすることにより、教師一人当たりの生徒数を減らすことなど容易に実現することが可能となります。

技術面でも、経済面でも、理想郷(ユートピア)を作り出すために必要な条件はすべて揃っているのです。「富裕層による、富裕層のための」政府は追放しましょう。そして人民の、人民による政府を選出しましょう。

 私たちの子供や若者を最優先にする政府を選び出すという行動を取らなければならないのは、親や教師である私たちなのですから。


・子供を学校から退かせる(ホームスクール)

最後に、自宅学習させることのできる経済的余裕があり、サポートが得られる場合は、子供を学校から辞めさせる選択肢もあります。

現在の学校は、地球上でも最も有害な環境の一つです(それが信じられない場合は、思春期の青年が自殺や、他者も巻き込んで銃撃というニュースに関心を払ってみてください)。

学校は、自宅に続いて最も暴力や虐待が行われる場所になっています。私のこちらの記事や注釈では、学校や周辺のでの感情的虐待がどれほど性質の悪いものになりうるかについて明らかにしています。

もしホームスクールが可能で、お住まいの地域でのサポートがある場合には、子供を自宅で教育するという選択肢もあります。もちろん十分な資力があり、自宅で質の高い教育を提供することが可能な場合に限られますが。子供への教育は必要ですし、少なくとも一部の人にはできる可能性は高まる一方です。

私が住んでいるカナダの一地方では、政府がオンラインでのカリキュラムを展開していて、生徒はどこからでもそこにアクセスすることができるようになっているんですよ!

非常に幸運なことに、我が家にはこのような公に認められたホームスクールという選択肢がありました。我が家の子供は本物の学校の授業を受け本物の生徒や教師と交流を持ち、同じカリキュラムで学習しながらも、自宅という安全な場所で学習しています。

自宅で学習することにより、知性面、感情面、精神面で非常に大きくポジティブな違いが生まれましたので、可能であればぜひお勧めします。そうでない場合は、そうできるように推進してください。ホームスクールを支援するために、政府は様々な環境を作り出すことが可能です。

学校がより賢明になり、私たちの共感力のある子供たち(あらゆる子供たち)のために安全な環境を作り出す方向に動き始めることができるようになるまで、政府に対して、選択肢を提供するよう促進しましょう。


・世界を変える


両親や教師、その他真剣に聞いてくださっている方に対し、私が最後に提案したいのは、世界を変えていくことです。

最終的には、エンパス気質の子供や大人を完全に保護するためには、これが唯一の方法で、私たちは確実に世界の変革を望んでいます。
これまで私たちは、耐えられないレベルの苦しみや虐待に、あまりにも長い間耐え続けてきました。

無邪気な子供たちが傷つき痛みを感じ、やる気を失い、そして自殺を考えるのを目の当たりにしてきました。

メディアから垂れ流しの幻想や、支配者による戦争状態の中で、暴力や虐待がもたらす帰結を見てきました。

ものごとを変えたいと思う場合、犠牲者を非難することや共感力の強いエンパスに「なんとか対処するよう」にアドバイスをすることをやめ、世界を変え始めていく必要があります。そうすることで、エンパスの持つ癒しの力や共感力が最大限に活かされるようになります。

エンパスは、(人間や地球を)癒し、変革するサポートのためにここにいることを思い出してください。エンパスが生まれた役割・能力を活を実現させるためには、彼らへの攻撃や傷つけるようなことをやめ、彼らを保護し、愛を込めたお世話をし、そして適切にサポートする必要があります。

私はミシェル・シャープです。


おかえりなさい。



(翻訳終了)