ヤニス・バルファキス財務大臣が辞職・  国の債権者を道すがら焼き払っていくような退場

Yanis Varoufakis resigns, burns the country's creditors on his way out

7月6日http://i100.independent.co.uk/article/yanis-varoufakis-resigns-burns-the-countrys-creditors-on-his-way-out--ZJMh3wjOfe

ギリシャの国民投票が終わるや否や、ヤニス・バルファキス氏が同国の財務大臣の地位から退陣した。

経済学者で、緊縮財政に反対する方針を断固として貫いているバルファキス氏は、他のユーロ圏の財務相およびギリシャの債権者らは、バルファキス氏が今後の交渉に参加しないことを望むと告げられたことを受け、辞任という決断に至ったと説明している。

しかし急進左派連合(Syriza)に所属するバルファキス氏は、批判者および債権者からの一斉的な攻撃に、典型的なスタイルで分れを告げたのである。


債権者の強い憎悪を、誇りを持って背負った男

バルファキス氏の声明文:

「7月5日の国民投票は、ヨーロッパの小国が負債という隷属性に反対して立ち上がった類稀な瞬間として歴史に残るでしょう」

「債権者の強い憎悪を、私が誇りとともに背負っていきましょう」

「左派の私たちは、官職の特権など何も気にせずに、集合的に行動する方法を知っています」

「私は、ツィプラス首相、新しい財務大臣、そして私たちの政府を支援し続けます」


彼の後任者についての発表はまだないが、ギリシャと債権者の間の交渉は48時間以内に再開されることが期待されている。




(翻訳終了)



バルファキス氏の後任者となる新しい財務大臣が指名されましたが、ユークリッド・ツァカロトス氏という、またもや政治家というよりは経済学者といったタイプの人物だそうです。


(画像  REUTERS/Alkis Konstantinidis )

(前がバルファキス氏、後ろがツァカロトス氏

前任のバルファキス氏と後任のユークリッド・ツァカロトス氏は、二人ともがイギリスの大学を卒業しているようですが、新任の方はオックスフォード卒だとか。


しかし、バルファキス氏の引き下がり方があまりにも美しくて潔いので、利権にしがみつこうとあらゆる不正を働いて自らの地位にしがみついているような他国の財務大臣と比較すると、昔の侍のようにさえみえます。




ちなみにイギリスの財務大臣はこちら↓

「公共部門チェーンソー大量虐殺!」




「いい加減、嘘をつくのをやめろ、ギデオンさんよ!」


日本のはこちら↓

(画像 http://f.hatena.ne.jp/orzie/20091221131020


「GONE」というのは、「もう完全にいっちゃってる」というような意味ですがぴったりですね!鼻毛が・・・

国民から愛されている様子が、ひしひしと伝わってきます?!





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話をギリシャに戻して、こちらは投票の少し前の記事です。

アテネで盛り上がっていたNo運動に賛同と連帯の意志を表明するデモが世界中で起きていました。

ロンドンでのデモについては写真がありませんが、同じ週末に集合がかかっていたように記憶しています。




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ギリシャ・アテネの大規模な「#OXI (No)投票」行進にヨーロッパ中が連帯の念を表明するために立ち上がる

Europe Stands in Solidarity with Massive #OXI (No) Vote Rally in Athens Greece

7月3日【Revolution News】http://revolution-news.com/europe-stands-in-solidarity-with-massive-oxi-no-vote-rally-in-athens-greece/

ギリシャのアテネ市にある国会議事堂の外にあるシンタグマ広場に、何万人もの市民が押し寄せていた。これはさらなるEUの緊急支援案と緊縮財政の継続に対し、OXI(No、反対の意味)の意志を改めて表明するためである。


2日後の日曜日には歴史的な国民投票が行われるが、この投票ではEUが緊急支援に対して提案している条件を受け入れるか、あるいは拒否するかをギリシャの国民が選択する権利が与えられている。

この記事の投稿の時点でも依然としてアテネの行進には人が続々と到着しているが、群集があまりにも大規模なため、公共交通機関は遅延し、人々はシンタグマ周辺を埋め尽くしている。



(翻訳終了)


アテネの様子についても、いくつかツイッターによる写真がありますが、そちらはリンク先からご覧下さい。


他の国での、連帯デモの様子の一部は次の通りです。

携帯からは写真が見れない場合もあるかもしれませんが、その場合はツイッターの日付の部分のリンクをクリックすると、ツイッターのページに飛べます。






フランス、パリ





いかにもフランス人っぽい顔の男性が掲げているサインには、

「ギリシャの民主主義、万歳!」と書かれています(*^。^*)







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イタリア、ローマ



緊縮財政という共通の苦難に反対!

ローマからギリシャへ No投票
(ツイッターの本文より)






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イタリア、ベニス




イタリアのベニスも、「ギリシャ人を応援し、トロイカという脅迫に反対」。今、国営テレビの前に座ってみています。

(ツイッターの本文より)





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イタリア、ミラノ



ミラノからも、ギリシャ人と連帯の念が表明されています。

#fuckausterity というのは「緊縮財政なんてクソ食らえ」で、

#peoplebeforeprofit とは、「利益よりも人間を優先しろ!」という意味です。




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ベルギー、ブリュッセル



ブリュッセルでも、ギリシャ人に対する連帯の念を表明するために、数千人規模のデモが。




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ドイツ、ベルリン





動画が添付されていますが、すごい人数が集まっています。



こちらもベルリンのようです。





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スペイン、バルセロナ(カタルニア)





ギリシャ人に賛同し、トロイカの強制に反対するデモがバルセロナで再び。

カタルニアも独立機運が高まっていますし、ギリシャへの連帯感も強そうですね。



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スコットランド、グラスゴー






スコットランドでも独立機運が盛り上がっていますし、イギリスやEUに対する反感も強いので、ギリシャに対する連帯が盛り上がるのも、自然なことなのかもしれないですね。



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最後にアルゼンチンからも連帯デモの様子がありましたが、ツイッターを貼ることができませんでした。




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【おまけ】




今年2月のものですが、RTのマックスカイザーがバルファキス財務大臣にインタビューした動画です。

出だしだけ簡単に翻訳しました。

マックス・カイザー: ヤニスさん、さらなる緊縮案が提案されていますが、市民はそれを好んでないようですね。(暴動の映像)

私たちは、金融システムというテロリストは望んでいません。マーケット原理主義者や、銀行家という聖戦主義者もです。(暴動の映像)


ヤニス・バルファキス: 過激に聞こえるかもしれませんが、これは資本主義ではありません。

私たちが今生きている社会は、銀行、それも破綻した銀行によって支配されている社会で、私はこれをバンクラプトクラシーと名づけています。

ステーシー・ハーバート: ギリシャの国内は映像にあるように暴動がずっとやみませんが、ギリシャの上層部はロンドンに赴き、39の空港、850の港湾、鉄道、高速道路、下水道事業、エネルギー会社、銀行、開発可能な広大な土地、カジノと国営の宝くじ事業を売ろうとしています。




(翻訳終了)


動画の翻訳はここまでですが、かなりのぶっちゃけトークの濃い内容なのでお勧めです(英語ですが)。


しかしこんな話のわかった財務大臣なんて、そうそういませんね。


ということで、作られているミームも一味違います。







(画像 http://estebanned.wix.com/portfolio