【永田町情報】 ★「人事下手」野田の面目躍如 時事通信社解説委員・田崎史郎。。。 | 川口市議会議員 わかやまさみ オフィシャルブログ 「いつも笑顔で」Powered by Ameba

【永田町情報】 ★「人事下手」野田の面目躍如 時事通信社解説委員・田崎史郎。。。

もうちょいかなぁ…


ワカ」こと…


川口市議会議員の若谷正巳です。


体調も…


日に日に良くなっているのですが、もうちょいですね…


さて、今日は「柳崎小バザー」です。


天気も良さそう(曇り)なので…


あとは来場者が多いことを願うばかりですね~


今日の話題は恒例の…


~時事通信~


【永田町情報】 ★「人事下手」野田の面目躍如 時事通信社解説委員・田崎史郎

 「あんたも周りを整理した方が良いよ」―。民主党幹事長・輿石東が首相・野田佳彦にこう告げたのは、野田が9月21日の民主党代表選で再選され、輿石に留任を要請した時だった。

 この忠告が効いたのか、側近の手塚仁雄は内閣改造に伴う人事で首相補佐官を外された。また、同じく側近の党国民運動本部長・近藤洋介は経済産業副大臣に就任した。近藤は経産政務官をすでに務めているので出世したように見えるが、党の役員会や常任幹事会には出席できなくなり、輿石の目の前からは消えたということだ。

 野田政権の内閣改造・党役員人事なのに、輿石の意向が色濃く反映しているように見える。


◇ダブル田中への不安

 1日に行われた内閣改造の前夜から漏れ始めた閣僚名簿でまず、驚いたのは文部科学相・田中真紀子だった。真紀子が小泉政権下の2001年に外相を務めたころ、指輪の紛失を秘書官のせいにしてデパートに買いに行かせたあげく、イラン外相との会談に遅刻した騒動、米高官との会談キャンセルなどさまざまな問題を引き起こし、「大臣失格」の烙印(らくいん)を押されたのはなお記憶に新しい。

 その真紀子が起用された理由について、日中関係への配慮だとか、離党予備軍対策とかいろいろな説がある。だが、いずれもしっくり来ない。真紀子が起用されたからといって改善されるほど現在の日中関係は甘くなく、離党者が出なくなるわけでもない。

 私見では、案外単純なところに理由があり、本人が強く希望し、野田や輿石がのまざるを得なくなったということではないか。真紀子は元代表・小沢一郎の離党の動きに同調しない一方、夫の直紀の防衛相更迭もすんなり受け入れた。また、代表選では野田再選の旗を振った。

 こう振り返ると、真紀子は内閣改造に向けてしっかりと手を打っている。真紀子が出馬する衆院新潟5区の選挙情勢が厳しいことも、入閣への思いを駆り立てたのかもしれない。

 

 もう1人の田中、法相・田中慶秋の起用にもまさか、と思った。慶秋は民主党政権下で「万年入閣候補」。人事が近づくとそわそわして入閣を働きかけるが、なかなか実現しなかった。今回も野田グループ幹部が「慶秋さんは入閣させてはいけない」と強く進言していた。

 このように「在庫一掃」を図った結果、当選5回以上の民主党衆院議員46人のうち別格の元首相・羽田孜、元衆院副議長・渡部恒三の2人を除くと、大臣も副大臣も務めていないのは古賀一成(当選6回)と川内博史(同5回)の2人だけとなった。

 なんと衆院当選5回以上の大臣経験者は36人にのぼる。当選4回以下や、参院議員を加えると大臣経験者はゆうに50人を超える。言い換えればこれだけ頻繁に大臣が交代したわけで、こう代わったのでは、民主党政権の旗だった「政治主導」が実現できるはずがない。


◇「決められない政治」を続ける野田政権

 一連の人事は野田と輿石の2人だけで決められた。野田が輿石に留任を要請し、輿石が受け入れたことが今日の人事につながったと言える。とても衆院選の指揮を執れそうもない輿石を留任させた理由について、首相周辺や党幹部は「岡田克也副総理や、国家戦略担当相に就任した前原誠司前政調会長が幹事長に就任したのでは離党者が多く出る。離党者が出ないようにするには輿石さん以外になかった」と言う。

 政権与党の幹事長を決めるのに離党者防止が基準となることは自民党政権時代にはなかった。しかし今、民主党議員が最も恐れているのは離党者が増えて過半数割れすることだ。つまり、離党者が出るような政策決定はこの政権ではできないということだ。

 環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加決定も、原子力規制委員会の委員人事の国会同意もこの政権ではできない。衆院解散を先送りすればするほど、野田が唱える「決める政治」と裏腹に、「決められない政治」が続く。(敬称略)(了)