【永田町情報】 ★自民総裁選で混戦を制するのは誰か 時事通信社解説委員・田崎史郎。。。 | 川口市議会議員 わかやまさみ オフィシャルブログ 「いつも笑顔で」Powered by Ameba

【永田町情報】 ★自民総裁選で混戦を制するのは誰か 時事通信社解説委員・田崎史郎。。。

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~時事通信~


【永田町情報】 ★自民総裁選で混戦を制するのは誰か 時事通信社解説委員・田崎史郎

 今、自民党議員と会うと、政権党だった時代のように生き生きとしている。年内に行われるとみられる衆院選で自民党が第1党となるのは確実な情勢。つまり、今月26日投票の総裁選(14日告示)で勝利した新総裁は首相となる可能性が極めて高い。

 そう考えれば、総裁選は国家権力を掌中に収めるのは誰かという戦いでもある。民主党代表選が同じ時期に行われるが、民主党政権が次期衆院選までであることは歴然としている。このためスポットライトは自民党により強く当たる。


◇最初につまずいた「平成の明智光秀」

 総裁選には、元首相・安倍晋三、元官房長官・町村信孝、前政調会長・石破茂が立候補に必要な推薦人20人をすでに確保し、出馬するのは確実だ。出身派閥・古賀派の支持を失った総裁・谷垣禎一、長老の受けがいい幹事長・石原伸晃も出馬する可能性が高い。このほか、政調会長代理・林芳正も意欲を示している。

 

総裁レースで最初につまずいたのが石原。2日に鹿児島市で開かれた前議員の会合でこう言った。

 「谷垣禎一総裁を支えるために政治をやってきたわけでは決してない。日本国を、自民党を何とかしなければならない」

 石原はそれまで内心で強い意欲を持ちながらも、公式には「谷垣禎一総裁が出るときは、私は応援したい」(7月6日、民放テレビ番組収録)と述べ、谷垣が立候補すれば支持する考えを示していた。「谷垣再選支持―谷垣不出馬なら出馬」が基本路線だったと言える。ところが、鹿児島発言はこの公式論をかなぐり捨て、谷垣に仕えていることを忘れたかのようだった。

 石原はこれまでも失言が多かったが、野党の幹事長なので大ごとにはならなかった。しかし、総裁選に向けて一斉に走り出した時期とあって、他陣営に格好の攻撃材料を与えることになった。とくに裏切られた谷垣の側近は怒り心頭に発した。


「仮に谷垣が立てなくなって、石原が立っても石原に投票しませんよ。主をいさめるのであれば、自分も一緒に腹を切る覚悟がないといけない。主に向かって『あんた死んでくれ、私がやるから』というのは日本人の感性に合わない。まるで、『平成の明智光秀』だ」

 石原発言に、石原側近も「あの発言は大チョンボ。政治センスがない弱点が出てしまった」と、頭を抱えた。あの発言がなければ古賀派会長・古賀誠、町村派の実質的オーナーの元首相・森喜朗、議員バッジを付けていないのに参院自民党に隠然たる影響力を及ぼす元参院議員会長・青木幹雄ら長老の支援を受けて、有力候補に浮上していただろう。しかし、石原にはもはや、混戦から抜け出すほどの力はなくなった。


◇読めない党員党友票の行方

 総裁選は国会議員200票と党員党友300票で争われる。安倍、石原、石破、谷垣、町村の5人が立った場合、推薦人となるのは計100人。推薦人になれない本人分を除くと、浮動票は95票という計算になる。この票は分散するので、国会議員票だけで100票を超す候補は表れないのではないか。それだけに、党員党友票の重みは一段と増す。

 

党員党友票の動向は読みづらい。自民党の内部資料によると、6月中旬現在で党員党有数に応じて各都道府県に配分される「持ち票」は以下の通りだ。

▽16票=東京

▽10票=茨城、神奈川、岐阜

▽9票=北海道、富山、愛知

▽8票=埼玉、静岡、大阪、広島、愛媛

▽7票=群馬、新潟、石川、長崎、熊本

▽6票=千葉、兵庫、島根、岡山、山口、香川、福岡、鹿児島

▽5票=青森、宮城、秋田、山形、福島、栃木、福井、山梨、長野、三重、滋賀、京都、鳥取、高知、佐賀、大分、宮崎

▽4票=岩手、奈良、和歌山、徳島

▽3票=沖縄

 持ち票は人口比で配分されないので、世論調査通りに結果が表れるわけではない。議員の締め付けが効くわけでもない。しかも、各候補の取り分はドント方式で配分される。

 となると、投票結果を見るまで分からないというのが現段階では最も正直な説明と言える。(敬称略)(了)

(2012年9月6日配信)