【早読み!週刊誌】オウム逃亡犯の「女」と謎の支援者 (1月7日~15日発売)。。。 | 川口市議会議員 わかやまさみ オフィシャルブログ 「いつも笑顔で」Powered by Ameba

【早読み!週刊誌】オウム逃亡犯の「女」と謎の支援者 (1月7日~15日発売)。。。

わかやです。


~時事通信~


【早読み!週刊誌】オウム逃亡犯の「女」と謎の支援者 (1月7日~15日発売)

 元オウム真理教信者で特別手配中の平田信容疑者(46)が出頭し、逮捕されたのに続き、元信者の斎藤明美容疑者(49)も逮捕された。各誌が注目するのは、平田をかくまった斎藤とその背後にいる支援者についてだ。発売が遅かった「週刊ポスト」以外、斎藤は仮名で報道されているが、経歴、年齢から同一人物であることは明白なので、ここでは斎藤に統一する。

 平田を追う公安警察と斎藤との息詰まる攻防を描くのは「週刊文春」。作家の麻生幾氏が臨場感あふれる筆致で、捜査の「現場」を伝える。記事によると、17年の逃亡生活のうち、斎藤は少なくとも東京、小山市(栃木県)、仙台市で警察に所在を突き止められ、あと一歩のところまで追い込まれている。しかし、彼女はスパイ顔負けの危険察知能力と行動力で、敏腕捜査員の尾行を巻く。事の重大性を把握するより、何だか映画のワンシーンでも見ているかのような気分になった。

 

 「週刊新潮」で目を引いたのは、斎藤が潜伏していた仙台市内のアパートでの暮らしぶりである。一人暮らしのはずなのに、彼女は勤務先の割烹店で余った料理を「2~3人分パックに入れて持って帰った」という。部屋にはテレビもなく、新聞、牛乳も取っていなかった。カーテンは閉じられたままで、浴室の窓などには目張りがされていた…。斎藤が極度に人目を避けるのは当然だが、ここには愛する男に尽くす女のいちずさのようなものが感じられる。うがちすぎだろうか。

 

 「週刊ポスト」「週刊朝日」「サンデー毎日」の3誌は、平田逃亡の支援者に言及している。それぞれ見解が異なるのが興味深い。支援グループの中心人物は「奈良県に住む40代の独身女性」で、「現役の看護師」とするのは「週刊ポスト」。この女性は、不眠症になった平田に薬を渡したり、平田の心を癒すために潜伏先の部屋に水槽と金魚を持ち込んだりしたという。一方、「週刊朝日」は「宝石売りのおばちゃん」説。オウムの古参信者で、「大阪や名古屋などに拠点を置き」、地方で宝石の行商をして逃走資金を稼いでいたとする。また、「サンデー毎日」は支援グループの一員に北朝鮮関係者がいるとし、「北朝鮮の影」を暗示する。3誌に共通するのは、いずれの組織もオウム事件後も教祖崇拝をやめない狂信的な人々で、オウムを継承した「アレフ」や「ひかりの輪」とは別物としている点だ。指名手配犯より、こうした連中が全国に潜んでいることの方が恐ろしい。

 

 ところで、逮捕された平田容疑者は、今後どうなるのか。重罪に問えない可能性を示唆するのは「アエラ」だ。仮谷清志さんの逮捕監禁致死事件では、運転手役の平田の役割は小さく、また、国松長官狙撃事件では時効が成立している上に、平田は「『真犯人ではない』という意見もかなり根強い」という。オウム事件に詳しい紀藤正樹弁護士の指摘が鋭い。死刑になる可能性が極めて低い平田がなぜ長期間逃亡したのか。その合理的な理由はない、と。彼はなぜ、今ごろ姿を現したのか。謎の解明はこれからだ。(花崎真也)