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【永田町情報】 ★こんな人事で政権奪還できるのか 時事通信社解説委員・田崎史郎

わかやです。


~時事通信~


【永田町情報】 ★こんな人事で政権奪還できるのか 時事通信社解説委員・田崎史郎

 

 

 自民党は次期衆院選で勝利し、政権を奪還しようと本気で思っているのだろうか? こんな根本的な疑問を、自民党の新役員人事を見て抱かざるを得なかった。

 

 先月末に発足した新体制は副総裁に大島理森(高村派)、幹事長に石原伸晃(山崎派)を留任させ、新たに政調会長に茂木敏充(額賀派)、総務会長に塩谷立(町村派)、国対委員長に岸田文雄(古賀派)を充てた。ものの見事な党内融和・派閥均衡人事だった。

 

 まるで古い自民党に「先祖返り」したかのような、こんな人事を行っていて、党内融和を優先させた人事のミスが目立つ首相・野田佳彦を批判できるのか。


 ◇谷垣再選、微妙に

 「派閥に極めて留意したということはない。適材適所で考えた」―。自民党総裁・谷垣禎一はこう語り、先月30日の記者会見で派閥重視との見方を否定した。そんなに自信があるのなら「派閥に留意していない」ときっぱり言えばいいのに、「極めて」を付けて「したということはない」という、まだるっこしい言い回しにした。

 

 切れの悪い日本語を使うことが谷垣の発信力不足の原因になっているのだが、この人事を派閥と関係なしに進めたと思っている自民党議員はまずいない。

 

 茂木の後ろに元財務相・額賀福志郎が、塩谷の後ろに元官房長官・町村信孝が、岸田の後ろに元幹事長・古賀誠が、という派閥の実力者がそれぞれいて、谷垣に対し「自分を就けないなら彼を入れろ」とねじ込んだとささやかれている。

 

 知り合いの自民党議員3人に聞くと、人事の評価は散々だった。

 「自民党はダメですね。派閥の親分が我慢し切れなくなったんでしょう。人事は完全な失敗です」

 

 「とくに強硬だったのは古賀さん。総務会長と国対委員長の二つを要求したらしい」

 「人事はめちゃくちゃですよ。これで来年秋の代表選で谷垣さんの再選はなくなった」


 人事は谷垣の専管事項で、自民党議員はその手腕を注目していた。その結果が派閥実力者の意向に配慮した人事となってしまったわけだ。

 

 この人事は来年9月の自民党総裁選に大きな影響を与えるのは必至だ。「谷垣再選説」は後退し、総裁選の候補には現職の谷垣(衆院当選10回)に加え、町村(同10回)、甘利明(同9回)、前政調会長・石破茂(同8回)、石原(同7回)、経験者の安倍晋三(同6回)、茂木(同6回)、参院議員の林芳正(参院当選3回)の8人もの名前が取り沙汰されている。このうち、推薦人20人を確実に集められるのは安倍だけといわれる。


 ◇国会運営で強硬策?

 先の代表選で候補者が乱立し、週刊誌に「あーあ、こんなやつらが総理かよ」とからかわれた民主党のことを、自民党は笑ってはおられない。参院自民党の人事でも町村、古賀、額賀の3派が主導して議員会長・中曽根弘文が提示した人事案を否決し、非力な中曽根は結局3派の要求を丸のみした。

 

 ただ、自民党がこんな惨状を呈しても、マスコミから非難されることは少なくなった。人事を報道する新聞は政治面の扱いで、テレビではニュースで簡単に報じられるだけ。情報番組ではほとんど取り上げられなかった。注目もされない人事に血眼になった愚かさに自民党議員は気付いた方がいい。

 

 これだけなら党内の争いにとどまって勝手にやってもらっていていいのだが、国会運営、つまり国民生活に直結する法案の成否にも影を落とすことになる。ある民主党幹部が心配げにつぶやいた。

 

 「中がガタガタすると、敵に強く当たることで内部を固めようとする。われわれは公明党と連携したい。しかし、公明党は選挙のことを考えたら、自民党をないがしろにして民主党と組むことはできないだろうし…」

 自民党の体たらくは国政の停滞につながりかねない。(敬称略)(了)

(2011年10月17日配信)


~以上~


自民党員の私が述べるべきでないと思うが、「人」が代わらない限り、自民党は代わらないでしょう…


以前にも書いたが、保守による「政界再編」所謂「ガラガラポン」しなければ劇的な変化はのぞめないのでは…