どうもこんにちは。わかつきです。

前回、前々回の記事を書くために2022年や2023年の出来事を写真を見つつ思い出していましたが、なかなかにありますね。思い付く限りでも「千直マスターわかつき・千直初参戦」や「京都競馬場・天皇賞の旅」「夏休み・延暦寺訪問ツアー」「みんなで祝おう結婚式!徳島編」などが浮かびます。また、追々に書いていくとしましょう。


さて、前回の「みんなで祝おう結婚式!前編 式場の調教師」にて、友人の結婚式について話をさせて頂きました。感動の結婚式、突然開かれた競馬の表彰式、そして須貝先生。笑いに笑った我々は新幹線の移動もあり、疲れを感じていました。

しかし、ここからいよいよ披露宴です。須貝先生のことは忘れ、心よりお祝いをしたい。そう思っていた我々に対し、罠は既に着席の段階で仕掛けられていたのでした。







会場からの景色。最高でした。


披露宴の会場に入り、指定されたテーブルの席に着いた我々一行。須貝先生の件で大いに笑った我々は少し疲れも感じていました。披露宴の開始まではまだ時間もあり、ようやく一息つける時間です。テーブルには新郎新婦ご両親ご兄弟のプロフィールが置かれており、我々はそれを拝見しつつ歓談タイムに入ります。そんな時、友人の1人があることに気付きました。




友人「ちょっと待ってこれ...」


我々「??」








友人「新婦妹さん、昭和10年生まれになってるwww」





プロフィールをよく見ると、新婦妹さんの生年月日の欄には「S10年」という衝撃の記載がありました。不意をつかれた我々は、もはや笑いを堪えることが出来ません。さらに、大学時代は社会学科ということもあり「昭和10年の出来事」「新婦妹さんが生まれた翌年に二・二六事件」「成人の年に自民党誕生」「戦御復興を担った人材」と話が広がります。挙げ句の果てにプロフィールに書かれている「窓から外のネコを眺めるのが好きです」という記載を見て、



「先の大戦を経験したんだ。こういう平穏無事な老後を送りたくなるよ」




友人(招待3の先生)が納得する始末。僕も彼のこの意見にはとても共感しました。



そんな仕掛けに見事に引っ掛かった我々ですが、披露宴は無事にスタート。入場してきた新郎新婦は本当に幸せそうで、心からの祝福を送りました。


乾杯!」でスタートした披露宴は、新郎新婦上司の挨拶や、新郎新婦の友人代表のスピーチなどつつがなく進行します。新郎上司の方は、実際には我々よりもはるかに歳上なのでしょうが、非常に若く見えました。若い頃の武豊騎手に雰囲気は少し似ていた気もします。招待1の友人(函館・武豊騎手の大ファン)にその話をすると苦い顔をされましたが....


新郎の友人代表は同じ大学でお世話になった横浜ファンの先輩。エピソードも交えつつのお話でした。

新婦ご友人の代表は須貝先生ではありませんでしたが、また例によってふくよかな方。きっと、招待2の店長は「またデブが来たwwwwwww」と爆笑したことでしょう。












彼はきっとそう思います。





話の内容は聞いてないのでほとんど覚えていませんが、良いスピーチでしたね(何様)。

ちなみに、このご友人はこの後我々界隈で「矢作先生」と呼ばれることになります。





近年ではリスグラシューコントレイルリアルスティールパンサラッサなどを管理したJRAの調教師です。





宴は進み、ご歓談タイムに。ちなみに欠席した彼の分の食事は用意されていたらしく、「ご欠席された方の分です」と、スタッフさんが我々のテーブルに運んできてくれました。最初は「あ、そっか。彼の分もあるんだ」と思いつつ食していた我々ですが、その後の料理全てに「ご欠席の方の分です」というセリフと共に1人分多く配膳されてくるのを見ると、我々も笑ってしまいます。「この食事はタッパーに入れて宅急便で送ってやろう」などと冗談を言いつつ食事を楽しみます。

ウエディングケーキは、倒されたりフルスイングで粉砕されることなく、無事に切られ、我々も頂くことが出来ました。その時に、横浜ファンの先輩が言った「ケーキはクール宅急便で彼に送ろう」というセリフは本当に笑いました。




極め付きは、食事の最中にスタッフさんが持ってこられた引き出物でした。我々1人ずつ、1つの紙袋を頂いたわけですが、招待3の友人だけは渡される際、




「ご欠席された方の分は招待3様がお持ち帰りになると伺っております」




と、リボン固く固く結び付けられた2つの紙袋が彼に手渡されました。「絶対にお前に持って帰らせるからな」というスタッフさんの決意を感じるようなきつい結び付けられ方を見た我々は思わず大爆笑。彼はその後、紙袋を2つ持って帰ることになりました。





新郎新婦のお色直しなど宴は進む中、西武ファンの私は、とあることに気が付きます。





僕「あ、今日は現役ドラフトの日だ」





プロ野球の現役選手をシャッフルするというドラフト会議が開かれたのがちょうどこの日だったのです。この試みはプロ野球史上初めてでした。昨年、セントラルを優勝した阪神の大竹選手はまさにこの現役ドラフトでソフトバンクから移籍した選手です。

即座に携帯を開き、ドラフトの結果をチェック。まずは西武の結果、そして同じテーブルにはヤクルト、横浜、巨人、中日、阪神のファンがいますからセントラル各球団もチェック。なにより新郎は大の広島ファンですから、広島もチェック。

その結果をテーブルの友人たちに伝えると、即座に現役ドラフトの結果講評が始まります。





もちろん、まだ披露宴の最中です。





プロ野球現役ドラフトの結果は、我々によって即時に新郎にも伝えられます。






もちろん、まだ披露宴の最中です。





ちなみに我々は新郎新婦と共に写真を撮ったわけですが、後から見返すと黒スーツ白ネクタイに身を包んだ招待1(函館)招待2(店長)はとてもではありませんが友人には見えませんでした。しいて言うのであれば、函館の人式場のスタッフさん店長偶然通りかかった会社の上司親戚の1人と言った感じでしょうか。写る際のポーズが、ピースをするわけでもなく、立っているだけというのが余計に際立たせましたね。私はこの写真が大好きです。




さて宴もたけなわ、ついに新郎新婦のスピーチへと進みます。その前に新郎新婦はお色直しタイムへ。我々もお手洗いや一服など各々で休憩。戻ってくると会場が暗くなり、スクリーンに映像が映し出されました。これまでのお二人の軌跡を辿るような内容です。その頃には食事も一通り終えており、食後のコーヒーを頂きつつ、拝見いたしました。








この映像鑑賞タイムが鬼門でした。








会場は暗転し、スクリーンに映像が映し出されるわけですが、まったりとした良い時間です。その映像が終わったのち、お色直しを終えた新郎新婦が再度入場してきます。「パチパチ」と盛大な拍手の中、入場してくる新郎新婦。会場前方に待つお二人のご両親のところへと向かいます。まさにクライマックスです。そんなとき、皆の視線が歩みを進める新郎新婦に向かう中、1人だけ違うところを見ている人がいました。招待2の店長です。彼をよく見ると...


















💤💤💤💤💤
















ええ....








しかも彼のすぐ後ろは、暗転した会場の中、スポットライトを浴びて歩んでくる新郎新婦の通り道です。我々はすぐに起こそうと努力しますが、当然ながら騒ぐことは出来ません。彼は深い眠りについたまま、スポットライトと共に新郎新婦が歩んできます。「あ....」という我々の絶望には、まるで気付かず寝続ける招待2の店長。なぜこの雰囲気、拍手の中でも寝られるのか....そしてついに新郎新婦が店長の後ろに....



















新郎新婦と共に、熟睡する彼もスポットライトを浴びました。










不安








と起きる店長、時既に遅し。

式場にはカメラスタッフさんがいて、新郎新婦のため写真や動画を撮っていたわけですが、無論あの瞬間の写真は全てボツになったことでしょう。もはや我々は笑いを堪えられません。音だけは出さないように必死に口元をおさえます。そんな我々には気付かず(当然ですが..)新郎新婦とスポットライトはご両親のもとへと向かいます。そこで我々は気が付きました。












会場前方で待つ新婦お父様の視線の先に、寝ている店長の席があったのです。









披露宴を終え、招待1の友人(函館)から開口一番出た言葉は「兄さん(店長のこと)、とりあえずこれから反省会ね





店長「はい....






爆笑する我々一同。しかし、他人を笑えば自分に返ってくるのがこの世の必定、ここからおよそ1年後、自分に返ってくるとは、まさかこの時の私は思ってもみませんでした。





披露宴終了後、会場から退出する我々一同。出口では新郎新婦ご両親に見送って頂きました。我々は当然ながら「この度は誠におめでとうございます」と挨拶をして進むわけですが、何故か1人だけ消えそうな声で「誠に申し訳ございませんでした」と謝罪する人間が。何か悪いことをしてしまったのでしょうか。












無論、彼です。












披露宴終了後、少し時間をあけて二次会がありました。件の店長は二次会の会場でも、始まるまで寝ていたわけですが(どれだけ寝るねん)、その二次会でも我々を楽しませてくれました。




二次会はグループごとにテーブルがわかれていたわけですが、まず仕掛けたのは招待1の函館友人、おもむろにスマートフォンを取り出すと、当日欠席した友人(招待4)の画像を出してテーブルの上に置きます。「いや死んでないから!」と突っ込む我々。テーブルには花も置かれていましたから、もはや「そういうこと」により残念ながら参加できなかった人の写真にしか見えません。しかも招待1の友人が選んだのは、招待4の友人がめちゃくちゃ悪い顔で、あたかもカメラ目線でメンチを切っているかのような写真。とても悪意があって面白い。

ちなみに招待1友人この悪行のため、招待3(東京の先生)友人は、これから1年後の全く関係無い結婚式において、式に残念ながら参加できなかった新郎おばあさまの遺影を見て爆笑しそうになるという憂き目にあっています。

そんな我々を置いて、二次会はスタートします。まずは新郎の挨拶から。その挨拶の中で新郎が「今日はせっかくの機会ですから、色々なテーブル回って頂いて、友好を深めていただければと思います」と言うと、すかさず招待1の友人がスマートフォンに写る彼の写真に向かって「良かったね」と一言。





ん??これはビデオ通話なの???




画像に話しかけるというそのシュールな絵面に我々は笑いを堪えられません。




招待1の友人(函館)が我々に様々なテロ行為を仕掛けるなか、二次会はビンゴ大会に移ります。「あ、じゃあ僕が書記やりますね」とホワイトボードに出た数字を記入する役を買って出る招待1の友人先程まであれだけ悪ノリしていたのが嘘のような真顔です。今でも私は、この二次会で1番悪いこと(笑えない雰囲気のなかで周囲を笑かしにかかる)をしたのは招待1の友人だと思っています。



ビンゴ大会はビンゴした人から抽選BOXの抽選券を引き、当たると景品が貰えるシステムです。ですから外れもあるわけですね。

ということで、あれよあれよという間に私わかつきがビンゴに到達。抽選箱に向かいます。新婦ご友人でまだビンゴされてない方もいたわけですから、ここはぜひともハズレを引いておきたいところです。正直、この場合はハズレを引いた方が「馬券もこれも当たらんのかい!」と騒げて面白い。そんな思いを抱きつつ抽選箱に向かう私に、招待5の一口馬主先輩が「わかつきくん、真中監督ね」とささやきます。




2015年のプロ野球ドラフト会議において、ハズレくじを引いたにも関わらず当たったと勘違いして派手にガッツポーズをしてしまった、当時ヤクルトスワローズの真中監督のモノマネをしろということです。






よし、やってやろうじゃありませんか。






その決意をかためた私は勢い良く抽選券を引き、そのまま一気にガッツポーズ!これでハズレ券をひけば問題なし!さあ中身は!













4等











やってしまいましたなあ。







見事にモノマネは外れ、馬券の4着と同じくらい、惜しいけど残念な結果となりました。ちなみに景品はとても嬉しかったです(高級チョコ)。







さてそのビンゴ大会で私以上に盛大にやらかしたのが、我らが招待2の店長でした。この時点で新郎新婦には寝ていたことがバレているわけですが(というか我々がバラした)、彼がついにビンゴします。

ビンゴした招待2の店長が抽選に行くわけですが、我々は「絶対に外れを引けよ」と圧をかけます。披露宴であんなやらかしをしてしまった彼が新婦ご友人よりも先に当たりを引いて景品を持っていくわけにはいきません。招待2の店長もそれは理解をしており、「いや、ちゃんと(外れを)引くから」と抽選BOXに向かいます。自他共に認める絶対に外れを引かなければいけない場面、さあ結果は!!























4等














我々「ここでも4着かよ!」






4着馬券を当てることに定評のある店長はこの場面でもその力をいかんなく発揮しました。

揃いも揃って4等の連発。さて、当選した人はその場で一言コメントタイムがあるのですが、新郎から「この人披露宴寝てました(笑)」という素晴らしい紹介で話を振られた店長が一言、












今は起きてます!









プロ野球のヒーローインタビューかな?


By招待3の友人(東京在住の先生)






【勝手に妄想ヒーローインタビュー】


アナ「放送席、放送席、ヒーローインタビューです。本日のヒーローは、見事4等を引き当てました、店長選手です!おめでとうございます!」



店長「ありがとうございまーす!」



アナ「ではまず、率直に今の感想をお願い致します」



店長「そうですね、僕の日頃の行いが(悪い方向に)しっかりと出たかなと思います」



アナ「さて、披露宴で寝た後のあの場面、どのようなお気持ちで抽選箱に手を入れられたのですか?」



店長「そうですね、少しミスがあった後の場面でしたから、絶対に(外れを引いて)ミスした分を取り返してやろうと思いました」



アナ「そんな決意の中で掴みとった4等、当たりを見た時のご感想をお願い致します!」



店長「そうですね、素直にやっ(てしまっ)た!という気持ちでした」



アナ「4、という数字にも思い入れがあるのではありませんか?」



店長「そうですね、2017春の天皇賞でのアドマイヤデウス4着を筆頭に、たくさんの4着馬券に恵まれました」



アナ「披露宴就寝からの4等、ご自身の状態も上がってきているのではありませんか?」



店長「そうですね、(披露宴で寝るという大戦犯を)やらかした僕に、(二次会参加の)機会を与えてくれた新郎新婦には、(やばさを)感(じさせるくらいの土下座をして)謝(罪)をしたいですね」



アナ「そんななか、同じテーブルのわかつき選手も見事に4等を引き当てられました。チームにも勢いがありますね!」



店長「そうですね、彼も(外れを引いて真中監督やりますわ!とか言いながら結局)4等を引いたので、(悪い方向に)チームも勢い付いてますね」



アナ「では最後に、ここまで詰めかけていただいた二次会参加者の皆様に、メッセージをお願い致します」



店長「えー、披露宴ではまさかあんなやらかしをするとは思わず、ハラハラさせてしまいました。けど」












店長「今は起きてます!」






アナ「ありがとうございます!本日のヒーロー!店長選手でした!」




※ここで会場大歓声

※「(ドンドンドン)店長!(ドンドンドン)店長!」のコールの後、店長の応援歌が流れる。





部下指導に 長ける

男 店長

熱き そのタバコ

部下の 腕へ


※原曲は現広島東洋・新井監督の阪神応援歌








二次会も楽しかったです(適当まとめ)。

解散後は部屋に戻り、のんびりタイム。その後、まだ時間も早かったので今度は私服に着替えた新郎新婦を連れてラウンジへ。わいわいとシャンパンなど飲みつつ楽しい時間を過ごすことが出来ました。

部屋に戻り、W杯を見つつ風呂にも入った我々は各々で就寝。また明日。





翌日、朝食をホテルでいただく我々の話の中心はやはり「須貝先生」。もはや「新婦のご友人」ではなく「須貝先生」の方が誰を指すのか伝わります。そんな話をして盛り上がっていると、ふと聞いた声が...









新郎新婦です。







当然ながら、「新婦の友人を競馬の太い調教師にたとえて皆で笑ってました」などと言うわけにもいかず、誤魔化す我々一行。この手の誤魔化しには慣れています



朝食をいただいた後は各自で解散。私は仕事のため新幹線で東京に戻り、招待1(函館)2(店長)は静岡見物に。招待3の友人(先生)は別件のため東京とは反対方向の電車に載り、招待5の先輩は自宅へ帰るため電車に向かわれました。次はいつ集まることが出来るか分かりませんから、この解散のタイミングはすごく寂しかったですね。とても楽しい時間だっただけに、余計に寂しさを感じました。また皆で集まる日が楽しみです。






【次回予告】


披露宴で寝るという失態を犯した店長を散々にいじって笑ったわかつき。しかし、その報いは1年後の先輩の結婚式で自分へと返ってくるのであった。無意味に長い新婦友人のスピーチ、前日遅くまでの仕事、中身もつまらない新婦友人のスピーチ、朝早くの飛行機で当日現地入りの疲労、中身に抑揚も無くただただ面白くない新婦友人のスピーチ、わかつきの眠気は限界に達した!









次回「わかつき、森喜朗になる」





お楽しみに。