どうもこんにちは、わかつきです。
都立入試の合否結果も発表され、今年は中3生たちの努力もあり、例年よりも良い結果が出ました。しかし、桜が咲く子もいれば桜が散る子もいるのが、受験というものでもあります。今年の中3生たちは中1生の頃から手塩にかけて育ててきた代で、私も例年になく猛烈な課題を課し、猛烈な追い込みをかけてきました。それでも残念な結果に終わってしまった生徒を見ると「こうしておけばよかった」「ああするべきだった」という後悔が今でも出てきます。
そんな受験シーズンを終え、次の受験生に向けて気持ちを切りかえつつ、日曜日の大河ドラマもめでたくリアルタイム視聴が出来るようになりました。毎週日曜日の楽しみです。
と、いうことで、大河ドラマ「青天を衝け」第3話の所感に参りましょう。



今回から完全に青年期・渋沢栄一が主役となりました。前回まで見せたウザさは消え、好青年という印象です。買い付けも見事にこなし、これまで渋沢栄一の実力を認めてこなかった父親も「よくやった」と褒めました。渋沢栄一の商売における才が光った回だったと言えます。
私の印象に残ったのは、渋沢栄一が買い付けに行った際、あまり出来が良くなかった農家に対し代金を多めに支払い、

「この支払い分で良い肥料を買えばもっと良い出来になる。その時は来年またうちに売ってくれるかい?」

と言ったシーンです。こんな粋な計らいを受けたんじゃあ、もっと良い商品を作らないわけにはいきません。この百姓たちはその後も改良を続け、それを率先して渋沢栄一に売ることになるでしょう。初期投資がやがて大きくなって自分に返ってくる、それを理解した渋沢栄一の見事なお手並みでした。



物語の後半はいよいよペリーの来航です。オランダ風説書からもたらされる情報により来航を予期はしていたであろう幕府の老中達ですが、大した手を打てぬままペリー来航を迎えました。
1853年の1度目の来航ではペリーは返事を求めず、翌年に再度来航することを伝えて引きあげますが、幕府はてんやわんやの大騒ぎです。開国か、拒絶して鎖国の継続か。隣国の清がアヘン戦争で大敗しているだけに慎重な対応が求められます。
なかなか結論が出ない幕府はついに慣例を破り、外様大名や学者などに広く意見を求めるようになりました。神君・家康公以来、譜代を中心に政治をおこなってきた江戸幕府がその方針を転換したわけです。
12代将軍・家慶に嫌われてか、隠居をさせられ政治には関与できなくなっていた水戸の徳川斉昭や、第1話で捕縛されていた高島秋帆もこのタイミングで復帰し、幕府へと舞い戻ってきました。この物語での徳川斉昭はかなり異国嫌いの好戦的な人物として描かれていますが、この方を幕府の海防参与という国防を担う重職に就けていいものか否か、一歩間違えればペリー再来航のタイミングでいきなり戦争になるのではないかと思います。



ペリー来航により幕末へと突入した日本。幕府はペリーの対応で手一杯となり、また国内では開国か鎖国の継続かで対応が混乱していきます。その中でも、才能を発揮し精一杯に生きる渋沢栄一。混乱する時代に惑わされることなく生きる強さを感じた第3話でした。



本日のまとめ
「玉木宏の高島秋帆メチャクチャかっこいい」



ありがとうございました。