ことし3月、万博会場となる夢洲の建設中のトイレで、溶接作業中に出た火花が地中から出ていたメタンガスに引火して、爆発しコンクリートの床が破損しました。
ケガ人はいませんでしたが、消防への通報は事故のおよそ4時間半後。
協会が調査を行った結果、パビリオンが立ち並ぶエリアの複数カ所でも基準を下回っているものの、メタンガスが検出されたこともわかっています。
この事故について、パビリオンを出展する参加国の担当者に聞くと、そもそも「事故があったことについて聞いていない」という声が相次ぎました。
■【万博トイレガス爆発事故】参加国から「聞いていない」の声相次ぐ 「人の命に関わること。もっと詳しく」と担当者〈カンテレNEWS〉
■【大阪万博】メタンガス爆発事故について海外の参加国に伝えていなかったことが判明「人の命に関わるものなので、できればもっと詳しく教えてもらえたらと思う」
しかし、問題はそれだけでなく、メタンガス以外にも、人体に有害な『硫化水素』や『一酸化炭素』が検出されていることが判明し、更なる波紋を呼んでいます。風向きによっては、自動車で万博会場のメインストリートを通る度、下水道管から上がってくる嫌な臭いがしていたのをよく体験しますが、これが『硫化水素』だったのかと考えれば、益々、『大阪万博』に行く気が無くなってしまいます。
一酸化炭素は無味無臭であるものの、極めて毒性が強く、頭痛、吐き気、耳鳴りなどを起こし、中毒症状が進むと気絶し、死に至ります。蜂や蟻は、一酸化炭素を体内に取り込み、私たちにアナフィラキシーショックを起こすほどの毒になるので大変有害な物質です。
大阪万博会場は、入場料が高額で、交通のアクセスが不便で、危険性が伴うイベント会場です。
更に、ドキドキ感やワクワク感が無く、目玉になるイベントも無いのが残念です。
このように様々な出来事が分かってから、大阪市の区イベントのスタッフとして、万博に行かなければいけないと考えると、少し気が重たい今日この頃です。
■大阪万博の会場『夢洲』で、メタンガスだけでなく、人体に有害な『硫化水素』や『一酸化炭素』が検出されていることが判明